魚座とは、テレビや雑誌の星占いでは2月19日~3月20日頃に生まれた人のことを指しています。
一般的によく知られている12星座占いは「太陽星座」といわれ、生まれた時期の太陽が魚座のエリアにいたことを表しています。
さて、ここでは2月19日~3月20日頃に生まれた方の質を説明するというよりは、「そもそも魚座とはどのような質を持つのか」ということを説明していきます。
星読みでは10個の天体を読み解いていくので、もし、あなたの生まれた時の月、水星、金星など太陽以外の天体の位置が魚座である場合にも参考にしていただけます。
魚座をひとことでいうと?
魚座をひとことで表現すると「大きな愛で包む女神」です。
ロマンチストであれこれ夢見がちなところがありますが、想像力がとても豊か。
芸術的なセンスにも溢れ、感覚的なことを絵画や詩、音楽などで表現することが得意な人が多いでしょう。
また、同情心にあふれ、弱いものを放っておけない優しい心の持ち主です。
他者への共感能力に優れていて、人の悲しみを自分のことのように感じることができます。
それゆえ、人の問題を背負いこんでしまったり、トラブルに巻き込まれてしまうことも。
人とのつながりを大切にし、争い事は嫌い。
誰からも愛される存在として人々の輪の中に溶け込むことができるでしょう。
魚座は12星座の中でどんな役割や質を持っているの?
魚座がどのような役割や質を持っているのか、12星座を分類する時の考え方などから読み解いていきましょう。
まず、魚座は「水の星座」として分類されますが、その水の質を一言で表すと「広大な海」です。
その理由を説明していきますね。
12星座(サイン)は、様々なタイプ別に分類されています。
魚座は、2区分では女性、3区分では柔軟宮、4区分では水に分類されています。
これらは魚座をはじめ、12サインを理解する上でとても大事なポイントです。
それらのポイントを押さえつつ、詳しく話を進めていきましょう。
12サインの中で最も広い心を持ち、すべてを受け入れる
魚座の水は、地球上のあらゆる水が注ぎ込む海のようなイメージです。
空からの雨も、地上からの河川の水もやがては海へ到着します。
そんな海はどんな水であっても無条件に受け入れる大きな器のような存在です。
同じ水の星座には、海へと流れる河川のような蟹座、地底湖のような蠍座がありますが、魚座はその中でも最も規模が大きく、大量の水をたくわえています。
どんな地形であっても、環境であっても、世界の大陸は海でつながっているのです。
どんな人ともつながりあって、その輪を広げていくような魚座のイメージと重なります。
また全ての生命の始まりは海であったと言われていますが、現在もあらゆる生命が海には息づいています。
そこにはまだ人類が発見したことない未知の世界が広がっています。
魚座は12星座の一番最後の星座で、一つのサイクルを終わらせ、次のサイクルへとつなげていく役割を担っています。
ときにそのエネルギーは霊的世界へとつながり、インスピレーションや想像の源泉となることもあります。
こういった世界からクリエイティブな感性を受けている魚座と、神秘的な海のイメージは共通するところがありますね。
魚座を導く星座は海王星
魚座の支配星は木星と海王星です。
支配というとなんだかハードな感じがするが、その星座を導いてくれる星。
魚座を導いてくれる天体は木星と海王星です。
木星は物事を拡大していく星であり、海王星はあらゆるものごとの制限を超えて、理想を拡大させていく星です。
それは人々の無意識に影響を与え、知らないうちに私たちの意識にも変化をもたらしています。
どちらの星もどんどん広がる質であることが共通しています。
魚座が受けるインスピレーションの源は、海王星が司る無意識の世界とも関わりがありますし、魚座の人や物事に対する優しさも木星の寛容さからきているのです。
魚座の世界との繋がり方
では、12星座を世界の向き合い方の違いで分けて考えてみましょう。
魚座は「個や相手の存在を超えた視点から」世界と繋がろうとするタイプです。
目に見えない大きな流れに任せて、人と繋がろうとします。
他者とのあいだに境界線を設けず、派閥やグループなどもあまり気にしません。
魚座は、他者の気持ちを深く理解しようとします。
それはときに「わたしがこんなに相手のことを理解しているのだから、相手も同じようにわたしの気持ちもわかってくれているはずだ」という思い込みにつながることもあります。
しかし、その気持ちが叶わなかった場合は現実にがっかりしてしまうことも。
自分が発した言葉が、思った通りに相手に伝わらなかったり、誤解されていることもあります。
しかし、自分の正直な気持ちのままに発言し、偽りなく行動できることは、魚座の「誠実さ」へと繋がっているのです。
【12星座別 世界との繋がり方】
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座:
「私という個人」を通して世界とつながる
獅子座、乙女座、天秤座、蠍座:
「あなたという対人関係」を通して世界とつながる
射手座、山羊座、水瓶座、魚座:
「個や相手の存在を超えた視点から」世界とつながる
魚座とギリシャ神話
ギリシャ神話で魚座のモデルとなったのは、美の女神アフロディーテとその子供のエロスと言われています。
ある日、神々が川のほとりで遊んでいるとテュポーンという怪物が現れました。
この怪物は目と口から火を吹き出す恐ろしい怪物で、100の首を持つと言われています。
神々は慌てて逃げ出しました。
アフロディーテとエロスは魚に姿を変えて川へ逃げますが、途中ではぐれないように、お互いの足をリボンでつないで逃げました。
その姿が、親子の愛に満ちていたので夜空の星座になったそうです。
親子の間にある無償の愛や信頼は、見返りを求めることなく愛を与え合うことのできる魚座の姿に通じるものがありますね。
また、二匹の魚のうち一匹は現実の世界、もう一匹は霊界を表していると言われています。
この両方が結ばれていることから、魚座は目に見えないスピリチュアルの世界の感性を持ち合わせている人が多いとも言われています。
魚座のプラス面(魅力ポイント)
- やさしい
- 包容力がある
- 主張しすぎない
- 柔軟性がある
- 我慢強い
- 献身的
魚座のマイナス面(陥りやすい点)
- 気分にムラがある
- 悲観的
- 依存心がつよい
- 心配性
- 優柔不断
- 怖がり
魚座に関連する職業
【キーワード】水・癒し・夢・想像力・感性
ミュージシャン、セラピスト、アーティスト、ホテルマン、医師、看護師、占い師、詩人、ファッション系、水産関係、福祉関係、漁師、バーテンダー
魚座データ
【区分】
女性星座・柔軟宮・水
【支配星】
木星・海王星
【対応するハウス】
12ハウス
【対応する身体の箇所】
腎臓・肺
魚座まとめ
さて、魚座とはどういう質を持つ星座か、イメージをとらえられたでしょうか?
星読みの際には、冒頭でお伝えしたように、太陽や月、金星といった天体のいずれかが魚座にあるとき、その天体の持つ意味が魚座の特徴の元に発揮される、と読みといてみてくださいね。