第2ハウスは「獲得と所有の室」とも言われています。
このハウスが表すのは、「自分と、自分の所有する財との関わり」。
「所有する財」とはお金だけではなく、自分の肉体、そこに宿る体力、時間、金銭など、物質以外のものも含めた資産すべてを示しています。
第2ハウスの天体を読み解くと、自分が所有するモノへの価値観や関わり方がわかります。
特に財については、主に金銭を得るための方法やその願望を読み取ることができるでしょう。
ホロスコープの第2ハウスには天体が入ってない時。
一部のハウスに天体が入っていないことは、珍しくない。天体が入ってないからといって、そのハウスが不幸だとか平凡以下という意味ではない。
むしろ、天体が入っているハウスは、そのハウスのテーマについて取り組もうと生まれてきたというくらいに受け止めてもらったらオッケー。
第2ハウスに「太陽」がある人【豊かな生き方】
第2ハウスの太陽は、豊かで上質な生き方をあらわしています。
太陽は人生の方向性や自分らしさを司る天体。
第2ハウスに太陽がある人は優雅で豊かな生き方を求め、大きな収入を得ることに価値をおく傾向にあります。
のんびりと穏やかな気質の持ち主で、めったにお金のことで欲張ったり、細かくこだわったりしません。
上質な趣味を好み、音楽や絵画など五感に心地よく響くような芸術に関心があります。
また芸術的な才能がある人も多いです。
自分のペースで自分が所有する才能や時間を使ってお金を稼いでいきます。
しかし、お金を得ることに執着しすぎると、お金を得ることだけが人生の目的と考えてしまいがちに。
自分の才能を使って得たお金をどのように活用していくか、しっかりと考えることで、本質的に豊かな人生を送ることができるでしょう。
第2ハウスに「月」がある人【ゆとりある暮らしが大切】
第2ハウスの月は、暮らしへの安心感をあらわしています。
月は感情や心を司る天体。
第2ハウスに月がある人は、お金や物質的な豊かさがあることで感情が安定します。
安心して暮らすために必要なお金や物質にゆとりがあり、生活に潤いがあることに価値をおくのです。
また、女性的な思いやりが魅力です。
繊細な女性目線での発想を生かして、多くの人や子供、一般家庭に向けた仕事をしていく人もいるでしょう。
世の中の流れをキャッチする能力に長けているので、人気商品を生み出しやすいです。
アットホームな雰囲気のお店を経営したり、親しみを持てるような接客をしたり、心を通わすようなふれあいが仕事を成功へ導く鍵となるでしょう。
経済的に安定していると感情も安定します。
しかし、常にお金に対して安心していたいはずなのに、ストレス発散の方法として衝動的にお金を使ってしまう場面もありそうです。
月は心、欲求、感情を司るので、金銭や物質に振り回されないように注意が必要です。
そのためには人という資産が重要です。
心を許せる人と信頼関係を築き、リラックスできる環境を作ると良いでしょう。
第2ハウスに「水星」がある人【優れた実務能力で軽快に稼ぐ】
第2ハウスの水星は、優れた実務能力で軽快に稼ぐことをあらわしています。
水星は知性と情報、コミュニケーションを司る天体。
第2ハウスに水星がある人は、自分の知識や才能を使い、人と接する仕事で成功しやすいです。
心地よさを感じさせる話術の持ち主のため、コミュニケーションを取ることが上手なので営業的なセンスもあります。
また、流通業に関心を持つ人も多いでしょう。
経済の動きを分析し、人にわかりやすく教えたり、アドバイスをする場面もありそうです。
仕事となると合理性やスピードを重視し、少ない労力で大きなお金を生み出せるでしょう。
利益を追求しすぎると、人情を切り捨ててしまう場合もあるので注意が必要です。
頭の回転が速く、気配りも上手なので人の心を察知する力は十分に持っています。
目先の利益にとらわれず、相手の気持ちを察しながら行動していくと良いでしょう。
第2ハウスに「金星」がある人【美的センスが財運の鍵】
第2ハウスの金星は、美しさと心地よさがお金に繋がることをあらわしています。
金星は愛と調和を司る天体。
第2ハウスに金星がある人は、美しさや華やかさ、心地よさのあるものに価値を感じる傾向にあります。
自分が「キレイだな」「心地がいいな」と思ったものには、お金や時間を惜しみなくかけるでしょう。
また、美的センスを発揮させられる仕事でお金を得やすいのが特徴。
芸術や美容、ファッション、社交センスが活かせる仕事など、たくさんの人に華やかさや楽しさを与える分野の仕事に関心を持ち、成功する人が多いでしょう。
一方、金銭が多いことに喜びを感じるため、楽観的で浪費的な一面も持っています。
基本的には欲しいものを要領よく手に入れるタイプが多いのですが、贅沢が過ぎてしまい、手元の金銭を失うこともあるので注意が必要です。
それでも美しいものを好み、気に入ったものは欲しいと考えますが、こだわりはとても強いので、手に入れた所有物を無駄にすることなく大切にするでしょう。
第2ハウスに「火星」がある人【短気集中型!勢いと行動力が成功へ導く】
第2ハウスの火星は、勢いある行動力でお金を得ることをあらわしています。
火星はエネルギッシュな行動力を司る天体。
第2ハウスに火星がある人は、ものすごいパワーを発揮して大きなお金を得ていく傾向にあります。
仕事に対して情熱的になればなるほど収入が増加します。
やる気が稼ぐ力に連動していると言えるでしょう。
リスクがあっても得るものが大きければ、強い意欲が湧いて行動に移します。
ただし、安定的な方法や固定給などで収入を得ることは好みません。
短期集中でガッツリと大きなお金を稼ぐ才能の持ち主。
新しい分野を開拓していく才能もあります。
また、勢いのある芸術感覚があります。力強くて勢いのある音楽やアートを好む人が多いようです。
収入を得たらすぐに使いたい気持ちになりやすく、衝動買いが多い一面も。
車や機械類などにお金をかけたい人も多いようです。
得たお金や自分の資質の使い方をしっかりと考えてみることも、人生を発展させるための大切な課題と言えるでしょう。
第2ハウスに「木星」がある人【のんびり優雅に資産拡大】
第2ハウスの木星は、資産の拡大をあらわしています。
木星は豊かさや拡大を司る天体。
第2ハウスに木星がある人は、資産を拡大させる力を持っています。
若い頃はお金に苦労をしたとしても、年を重ねるごとに所得や財産が大きく増えるでしょう。
中年期以降に財政的に成功する人が多いようです。
ふと思いついたことが収入に結びつくこともあります。
また、芸術センスも豊かで、のんびりと優雅な生き方をする傾向にあります。
寛容で気前が良いタイプなので、財産の一部を寄付する人もいるようです。
財運は良いので、生涯食べていくことには困らないのですが、お金に対して楽観的。
「また稼げばいいから」と、つい浪費をしてしまう一面も持っています。
木星が司る「拡大」はマイナスに作用する可能性もあるため、自分の所有するものをどう扱っていくかがとても重要です。
得たお金を気前よく使うだけではなく、上手く貯蓄して財を増やしていくことを視野にいれると、人生がさらに豊かになっていくでしょう。
第2ハウスに「土星」がある人【貯蓄上手!堅実で安定した収入】
第2ハウスの土星は、コツコツと確実に安定した収入をもたらすことをあらわしています。
土星は努力や忍耐を司る天体。
第2ハウスに土星がある人は、コツコツと収入を得るタイプ。
確実に安定した収入を得られる職業を望む人が多いようです。
とても慎重なので、投資運用などには向いていません。
真面目さ、堅実さから浪費を嫌います。節約や貯蓄が得意な人が多いです。
地道に着実に進み、安定を保とうとする傾向にあるため、経済的破綻をすることはないでしょう。
また、自分の才能や感性を出すことをためらい、自分を過小評価しがちです。
お金を得るチャンスがあっても、慎重に考えている間にタイミングを逃してしまったり、臆病になってチャンスに飛び込めない場面もありそうです。
しかし、慎重さがあるからこそ、忍耐強く確実に安定した収入を得たり、物事を形にしていく力を発揮できたりするとも言えます。
時には贅沢や冒険をして心の解放感を味わうのも大切です。
自分に自信を持って進むと人生がさらに良い方向へ動き出すでしょう。
第2ハウスに「天王星」がある人【オリジナリティが財運を引き寄せる】
第2ハウスの天王星は、新しい発想とオリジナリティが財運に繋がることをあらわしています。
天王星は改革と独立、個性を司る天体。
第2ハウスに天王星がある人は、独創的なひらめきや才能で財運を引き寄せるタイプです。
他人と同じことを嫌い、自分の個性や才能を活かした仕事で収入を得て生活を守ろうとします。
今までにない新しい発想を仕事に活かしたいと思うのですが、他人に理解を得られず、ぶつかる場面もありそうです。
会社の規則や従来の方法に縛られた働き方は、自分の能力を発揮し辛く、苦しく感じるでしょう。
新しいことをひらめいて、突然仕事を変えることも珍しくありません。
会社に依存する働き方は嫌う傾向にあるので、収入のために自分らしい能力を身につけて独立した働き方をすると成功しやすいでしょう。
オリジナリティをいかして自分だけの能力を思い切り発揮していくことに価値をおき、人生を輝かせていくのです。
第2ハウスに「海王星」がある人【直感と感性を活かして稼ぐ】
第2ハウスの海王星は、自分の感性に価値をおくことをあらわしています。
海王星は、感性を司る天体。
第2ハウスに海王星がある人は、自分の感性や幻想的な物事に価値をおき、感性をいかして稼ぐタイプ。
家族や祖先から芸術的な才能を受け継ぎ、スピリチュアルな世界に憧れを抱く人が多いでしょう。
お金を得ることや貯めることにそれほど興味がなく、経済そのものに対して現実感がない人が多いようです。
お金に対して執着心がないので、経済的な変動が大きく、収入が当てにならないこともあるかもしれません。
お金の使い方も現実的ではなく、何に使ったのか曖昧でわからなくなることがありそうです。
TVショッピングや通販などの、夢のような巧みな宣伝文句に弱い一面もあります。
詐欺に遭ったり、逆に詐欺のような商売が収入源になってしまう可能性も秘めているので、注意が必要。
しかし、直感的に選んだ仕事や感性を活かした商売で大きく成功する可能性があります。
現実も取り入れながら、自分の感性や直感を大切にすることで、人生が大きく発展していくでしょう。
第2ハウスに「冥王星」がある人【価値あるものに凄まじいエネルギーを注ぐ】
第2ハウスの冥王星は、自分にとって価値あるものに凄まじいエネルギーを注ぐことをあらわしています。
冥王星は破壊と再生を司る天体。
第2ハウスに冥王星がある人は、お金を稼ぐことや貯めることに執着が強いタイプが多いようです。
お金=権力と考え、自分を守るために、大きな収入を得たり貯めたりすることに価値をおき、凄まじいエネルギーを注ぎます。
そのため自分が手にした財産を手放すことはありませんが、経済的に大きな変化が起こりやすいでしょう。
莫大な富を得るのか、まったくお金がなくなってしまうか。
極端な結果になってしまう場面があるかもしれません。
しかし、冥王星の力が良い方向へ発揮されると、努力が実って大きな財産を確実に手に入れる可能性もあるのです。
一念発起すると凄まじいエネルギーを発揮できるので、集中力とパワフルさを活用していくことで、人生が開けていくでしょう。
【まとめ】自分の価値あるものを大切にして豊かになろう
第2ハウスに各天体が在室する場合について解説しました。
自分と、自分の所有する財との関わりについて、改めて気づいたこともあったのではないでしょうか。
第2ハウスとは、自分が所有するお金や資質などへの価値観や関わり方をあらわし、お金の稼ぎ方や使い方などをあらわす場所でしたね。
自分に合った稼ぎ方や、お金や資質の使い方のヒントにしてみると良いでしょう。
それぞれの天体の特徴や性質をしっかり把握しておくと、より深く自分自身を理解できます。
自分を知り、本質を発揮していくことで、自分らしい人生の発展に繋げていけますよ!
そして、それらの財産・資産を有意義に活用することが重要な課題。