天秤座とは、テレビや雑誌の星占いでは9月23日~10月23日頃に生まれた人のことを指しています。
一般的によく知られている12星座占いは「太陽星座」といわれ、生まれた時期の太陽が天秤座のエリアにいたことを表しているのです。
さて、ここでは9月23日~10月23日頃に生まれた方の質を説明するというよりは、「そもそも天秤座とはどのような質を持つのか」ということを説明していきます。
星読みでは10個の天体を読み解いていくので、あなたが生まれた時の月、水星、金星などの天体が天秤座にある場合も参考にしていただけます。
天秤座をひとことでいうと?
天秤座をひとことで表現すると「広くつながる外交家」です。
バランス感覚とコミュニケーション能力に優れ、他人との調和をとても大切にしています。
物事を冷静にとらえ、考え方が極端に偏ることのないバランス感と良識を持っているため、どんな人とでもよい関係を築くことができるでしょう。
天秤座は12星座の中でどんな役割や質を持っているの?
天秤座がどのような役割や質を持っているのか、12星座を分類する時の考え方などから読み解いていきましょう。
まず、天秤座は「風の星座」に分類されますが、その風の質を一言で表すと「海洋を吹き渡る貿易風」です。
その理由を説明していきますね。
12星座(サイン)は、様々なタイプに分類されています。
天秤座は、二区分では男性、三区分では活動宮、四区分では風に分類されています。
これらは天秤座をはじめ、12サインを理解する上でとても大事なポイントです。
それらのポイントを押さえつつ、詳しく話を進めていきましょう。
12サインの中でもっとも社交的。人との関わりを強く求めています
天秤座の風は、遠く離れた場所まで届き、人やものをつないでいく活動の風です。
大きな帆船を動かし遠い場所まで運ぶ貿易風のように、とどまることなく、地域を超えて人と人をつなげていくのです。
自分とは異なる人やものに触れることで、さまざまな物事を学び、自分にとりこんでどんな環境にも溶け込む適応力を発揮します。
バランスと調和を愛する天秤座。自分と他人は別々であることを理解した上で、それでも公平で平等な関係を築くことを求めています。
人との違いを理解することは、時に難しく、苦しく感じることもあるでしょう。
それでも多くの人と関わり、理解し、自分を磨き続けて成長を続けていく強さを持っています。
天秤座を導く星は金星
天秤座の支配星は金星です。
支配というとなんだかハードな感じがするが、その星座を導いてくれる星。
天秤座を導いてくれる天体が金星なのです。
金星は愛や調和を表す天体で、あらゆるものと愛や絆でつながりを持つことに能力を発揮します。
たとえば、あなたがどんな人や物を大切に感じ、心を惹きつけられるのか、そしてどのような愛を注ぎ、関係を築いていくのかを教えてくれるでしょう。
天秤座の世界との繋がり方
では、12星座を世界の向き合い方の違いで分けて考えてみましょう。
天秤座は「あなたという他人」を通して世界と繋がろうとするタイプです。
自分というフィルターを通して世界を知ろうとするのではなく、相手の反応や行動を通して自分や世界を知り、つながろうとします。
多くの人と「つながりを持つ」というのは、天秤座の重要なキーワードです。
人を引きつける魅力を持っているので、人に好かれることも多いでしょう。
多くの人とスムーズに関係を築くことができる社交性の高さもありますが、人が好きという純粋な思いが、感じの良さや人当たりの良さとして現れているのです。
また天秤座は自分に関わる相手をまるで鏡のようにして自分がどんな存在なのか知ろうとします。
そしてまさに天秤のように優れたバランス感覚を活かし、穏やかで平和な調和を目指すのです。
でも、相手のことを理解し尊重しよう、といつも気を配っているため、疲れてしまうこともあるようです。
【12星座別 世界との繋がり方】
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座:
「私という個人」を通して世界とつながる
獅子座、乙女座、天秤座、蠍座:
「あなたという対人関係」を通して世界とつながる
射手座、山羊座、水瓶座、魚座:
「個や相手の存在を超えた視点から」世界とつながる
天秤座とギリシャ神話
ギリシャ神話には、天秤を手にした正義の女神・アストライアーの話が描かれています。
女神の持つ天秤は、善と悪を振り分けることができたといいます。
アストライアーは、人間たちが争いに明け暮れ、多くの神々が人々を見放して天界へと帰っていく中、最後まで地上に残り平和の大切さを伝え続けました。
しかし、それでも戦争をやめない人々に諦めを感じ、天秤を手放して天界へと帰っていくのです。
世の中を平等に、平和にしたいと願う天秤座は、アストライアーの姿と重なりますね。
天秤座は、自分ではなく、自分を取り巻く相手や周囲とのバランスを見て「立ち位置」を決める傾向もあるので、ときに自分の個性を見失ってしまうこともあるようです。
客観的になりすぎるとあれこれ疲れてしまうこともありますが、それを癒やすにもやはり人とのつながりを必要とするのが天秤座なのです。
天秤座のプラス面(魅力ポイント)
- 社交性が高い
- 愛想が良い
- 気軽に話せる
- 客観的
- 公平
- 正義感がある
- 調和を好む
- 思いやりがある
- 冷静
- 美的感覚がある
天秤座のマイナス面(陥りやすい点)
- 優柔不断
- 日和見主義
- 見栄っ張り
- 頼りがいがない
- 八方美人
- 偽善的
- 責任感がない
- 流されやすい
- 依存する
- 怠けやすい
天秤座に関連する職業
【キーワード】
バランス・調和・調停、正義、芸術
交渉人、カウンセラー、外交官、裁判官、弁護士、芸術家、建築家、デザイナー、美容師、エステティシャン
天秤座データ
【区分】
男性星座・活動宮・風
【支配星】
金星
【対応するハウス】
7ハウス
【対応する身体の箇所】
腰・腎臓
天秤座まとめ
さて、天秤座とはどういう質を持つ星座かイメージできたでしょうか?
星読みでは、太陽や月、金星といった天体のいずれかが天秤座にあるとき、その天体の持つ意味が天秤座の特徴の元に発揮される、と読みといてみてくださいね。