牡牛座は、テレビや雑誌の星占いでは4月20日~5月20日頃に生まれた人のことを指しています。
一般的によく知られている12星座占いは太陽星座といわれ、生まれた時期の太陽が牡牛座というエリアにいたことを表しています。
さて、ここでは4月20日~5月20日頃に生まれた方の質を説明するというよりは、「そもそも牡牛座とはどのような質を持つのか」ということを説明していきます。
星読みでは10個の天体を読み解いていくので、もし、あなたの生まれた時の月、水星、金星など太陽以外の天体の位置が牡牛座である場合にも参考にしていただけます。
牡牛座をひとことでいうと?
牡牛座をひとことで表現すると「経験する者」です。
なぜこのように表されるかというと、12星座の中で2番目のサインである牡牛座は、
牡羊座で勢いよく飛び出たエネルギーを安定させるため、経験に落としこもうとする働きを持つからです。
つまり、実際に五感を使って経験し、現実化していくといったサインなのです。
牡牛座は12星座の中でどんな役割や質を持っているの?
牡牛座がどのような役割や質を持っているのか?
12星座を分類する時の考え方などから読み解いていきましょう。
まず、牡牛座の質を一言で表すと「山」です。
その理由を説明していきますね。
12星座(サイン)は、様々なタイプ別に分類されています。
牡牛座は、2区分では女性、3区分では固定宮、4区分では土に分類されています。
これらは牡牛座をはじめ、12サインを理解する上でとても大事なポイントです。
それらのポイントを押さえつつ、詳しく話を進めていきましょう。
12サイン中最も動きが遅く どっしりとして自然豊かな山のよう
牡牛座は、4区分の中では土の星座に分類されています。3区分では固定宮となります。
それぞれの意味がそれぞれに作用し、その性質を強めています。
土の星座には他に乙女座と山羊座がありますが、牡牛座はそれらと比べてもずっと頑固で、そう簡単には揺らぐことはありません。
動かない「地(土)」といえば、イメージできるのは「山」です。
乙女座の土のイメージが人の手によって耕され、その土地に見合った作物を柔軟に育て上げる「畑」のようであるのに対し、牡牛座はどっしりした大きな山のよう。
そこには木々が茂り、果物が実り、鉱石のような資源をも内包した、自然の恵みあふれる、固定された土なのです。
牡牛座は変化をあまり好まず、じっくり緩やかに進むことを好む質を持っています。
動き出したらじっくりと進みますし、急に止まることもできません。
牡牛座は、確実性を大切にし、長期展望を持って進んでいくエネルギーを持っているサインなのです。
牡牛座を導く星は金星
牡牛座の支配星は金星です。
支配というとなんだかハードな感じがするが、その星座を導いてくれる星。
牡牛座を導いてくれる天体は金星です。
金星は、人生の喜びや恋愛について表す星で、人と人を結びつけ、金銭や物質的な豊かさを引き寄せる質を持っています。
牡牛座の世界との繋がり方
では、12星座を世界の向き合い方の違いで分けて考えてみましょう。
牡牛座は「私という個人」を通して世界と繋がろうとするタイプです。
つまり、自分自身の経験したことを基に現実的な価値観に従って動くことで、社会と関わったり自分を表現したりしようとするのです。
牡牛座は牡羊座のエネルギーを受け止めるうつわともいわれます。
外に飛び出すエネルギーを安定させ、持久力で世界とつながります。
それは外からやってくる情報や影響の影響を受けにくく、自分のペースを守ります。
ともすれば外の世界で起こっている変化に対しての反応は薄いかもしれませんが、確実性をもっているのです。
【12星座別 世界との繋がり方】
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座:
「私という個人」を通して世界とつながる
獅子座、乙女座、天秤座、蠍座:
「あなたという対人関係」を通して世界とつながる
射手座、山羊座、水瓶座、魚座:
「個や相手の存在を超えた視点から」世界とつながる
牡牛座とギリシャ神話
牡牛座の牛はギリシャ神話で2つの説があります。
1つ目は、神々の王 ゼウスの化身としてです。
嫉妬深いといわれるゼウスの妻ヘラに見つからないよう、牛に姿を変えて、エウローペという美くしい姫を口説き落としに向かいました。
2つ目は、イオという美しい妖精の娘の化身として。
ゼウスは才能や美しさにあふれるイオに夢中になってしまい、彼女をさらってしまいますが、妻のヘラに見つかりそうになり、あわててイオの姿を牛の姿に変えてしまうのです。
どちらの神話でも白く美しい牛として登場します。
2つ目の説では、イオは生まれ持った美しさゆえにゼウスに見初められ、ヘラから嫉妬され、様々な困難に合うエピソードが語られています。
同じように、牡牛座の方には資質に優れた方が少なくありません。
ですから、その価値を自分でどのように認めていくかが人生における分岐点と言えます。
牡牛座のプラス面(魅力ポイント)
- 現実的
- 生産的
- やりくり上手
- 信頼できる
- 安定した
- 忍耐強い
- 堅実な
- 家庭的
- 落ち着いた
- たくましい
- 持久力がある
牡牛座のマイナス面(陥りやすい点)
- 保守的
- 用心深すぎる
- 欲深い
- 強情
- 頑固
- 怠惰
- 鈍感
- やる気のない
- 無気力
- わがまま
牡牛座に関連する職業
【キーワード】土・物質
農業家、牧場経営者、造園業、建築家、金融業、証券アナリスト、芸術家、彫刻家
牡牛座データ
【区分】
女性星座・固定宮・土
【支配星】
金星
【対応するハウス】
2ハウス
【対応する身体の箇所】
首・喉・声
牡牛座まとめ
さて、牡牛座とはどういう質を持つ星座か、イメージをとらえることはできたでしょうか?
星読みの際には、冒頭でもお伝えしたように、太陽や月、金星といった天体のいずれかが牡牛座にあるとき、その天体の持つ意味が牡牛座の特徴の元に発揮される、と読みといてみてくださいね。