射手座とは、テレビや雑誌の星占いでは11月22日~12月21日頃に生まれた人のことを指しています。
一般的によく知られている12星座占いは、太陽星座といわれ、生まれた時期の太陽が射手座のエリアにいたことを表しているのです。
さて、ここでは11月22日~12月21日頃に生まれた方の質を説明するというよりは、そもそも射手座とはどのような質を持つのかということを説明していきます。
星読みでは10個の天体を読み解いていくので、もし、あなたの生まれた時の月、水星、金星など太陽以外の天体の位置が射手座である場合にも参考にしていただけます。
射手座をひとことでいうと?
射手座をひとことで表現すると、「求め続ける冒険者」です。
射手座の弓から放たれた矢が向かう先は、未来です。目の前にあるものではなく、まだ見ぬ「何か」をひたすら求め続けます。
なかなか安定しないので、のめり込んでは別のものを求める、なんて人も多いのです。
射手座は12星座の中でどんな役割や質を持っているの?
射手座がどのような役割や質を持っているのか?
12星座を分類する時の考え方などから読み解いていきましょう。
まず、射手座は「火の星座」として分類されますが、その火の質を一言で表すと「キッチンの火」です。
その理由を説明していきますね。
12星座(サイン)は、様々なタイプ別に分類されています。
射手座は、二区分では男性、三区分では柔軟宮、四区分では火に分類されています。
これらは射手座をはじめ、12サインを理解する上でとても大事なポイントです。
それらのポイントを押さえつつ、詳しく話を進めていきましょう。
フットワークの良さは12サインで一番!
射手座は、柔軟の火。
キッチンで状況や必要に応じて大きな火となることも、ちいさな熾火となることもできるその柔軟さは、まさに自由自在。
その自由さは行動力にも現れ、興味を持ったものに対してすばやく行動に移すことができます。
同じ火でも牡羊座は華やかでスピーディーに現れる流れ星、獅子座が動かずに燃えさかる太陽や焚き火のイメージなのに対して、
射手座の火は、周囲の状況に応じて自身の炎の大きさを調節できるようです。
その様子はまるで、新しいものを求めて常に変化を追い求める射手座そのもの。
何か情熱を傾けられるものがくると(例えば、まだ焼けていない食材がきたりとか)それめがけて力一杯エネルギー(火)を注ぐのです。
また、たとえゴールが見えなくても、はたまたゴールができなくても、大切なのはそこまでの道のり。
知らないものを知り、壁にぶつかり、それでも進んでいく道のりこそが射手座の求める冒険の旅なのです。
射手座を導く星は木星
射手座の支配星は木星です。
支配というとなんだかハードな感じがするが、その星座を導いてくれる星。
射手座を導いてくれる天体は木星です。
木星は物事の拡大や発展を意味する天体で、未来の可能性や幸福感、人生の生きがいなどを感じさせてくれます。
また、自分の成長をうながし、高めようとする意欲をもたらすこともあります。
まさに射手座の高みを目指し飛んでいくような姿勢とぴったりですね。
射手座の世界との繋がり方
では、12星座を世界への向き合い方の違いで分けて考えてみましょう。
射手座は「みんなという集団」を通して世界と繋がろうとするタイプです。
自分や他人のような個人的なフィルターではなく、集団の価値観や概念、行動を通して自分のことや世界を知り、つながりを作っていこうとします。
自分が知らない物事を「探求する」というのは、射手座の重要なキーワードです。
射手座は、情熱と興味をひくものを常に探し、広い世界に触れることが重要で、そのために自由を求め、自由を好むのです。
ただ、その自由さは熱しやすく冷めやすい面やこだわりなさという傾向にもつながり、周囲からは身勝手と思われてしまうこともあるでしょう。
【12星座別 世界との繋がり方】
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座:
「私という個人」を通して世界とつながる
獅子座、乙女座、天秤座、蠍座:
「あなたという対人関係」を通して世界とつながる
射手座、山羊座、水瓶座、魚座:
「個や相手の存在を超えた視点から」世界とつながる
射手座とギリシャ神話
神話では半人半獣のケンタウルス族の一人、ケイロンがモデルとして描かれています。
ケイロンは、時の神クロノスを父に持ちますが、望まれた生まれでは有りませんでした。
しかし幸いにもほかの神々に愛され、医術のほかあらゆる学術に長け、予言や狩猟の力を身につけることができました。
弓の名手であったケイロンは、後の英雄・ヘラクレスに請われ弓を教えていましたが、ある時、ヘラクレスがケンタウルス族といざこざを起こしてしまい、彼らに向けて矢を放ちます。
しかし、その矢は不死のケイロンにあたってしまいます。矢に塗られた毒によって、ケイロンは終わりのない苦しみを受けることに…。
苦しみに絶えきれなくなったケイロンは、ゼウスに死なせてもらえるよう懇願して息を引き取ることになるのですが、さまざまな功績を讃えられ、天に上り星座になったという話です。
自らの知識や能力を請われるまま人々に教えるケイロンの姿は、多才でどんな人とも交流を持てる射手座によく似ているように思えます。
また生まれに恵まれずとも、理想を掲げ歩み続ける姿と何かを突破していくエネルギーは射手座ならではのものと言えますね。
射手座のプラス面(魅力ポイント)
- 行動が早い
- ユーモアがある
- 向上心・向学心がある
- 視野が広い
- 誠実さをもつ
- 自由が好き
- 理想がある
- 知識が豊富
- 開放的
- 率直
射手座のマイナス面(陥りやすい点)
- 落ち着きがない
- 熱しやすいが冷めやすい
- 気まぐれ
- 無責任
- 見通しが甘い
- 一貫性がない
- 不注意
- おおげさ
- 非現実的
- 放浪癖がある
射手座に関連する職業
【キーワード】探検、旅行、冒険
探検家、占星家、天文学者、宇宙飛行士、通訳、スポーツ選手、医師、看護師、薬剤師、音楽家
射手座データ
【区分】
男性星座・柔軟宮・火
【支配星】
木星
【対応するハウス】
9ハウス
【対応する身体の箇所】
臀部・太もも
射手座まとめ
さて、射手座とはどういう質を持つ星座か、イメージをとらえることはできたでしょうか?
星読みの際には、冒頭でもお伝えしたように、太陽や月、金星といった天体のいずれかが射手座にあるとき、その天体の持つ意味が射手座の特徴の元に発揮される、と読みといてみてくださいね。