第3ハウスは、「意思疎通の室」とも言われています。
このハウスが表すのは「伝達」。
つまり、情報流通や人とのコミュニケーションと深い関わりがあるのです。
それだけではなく、情報や知識をどのように収集するのか、どのような場面でどう活用するのかといった、物事を理解し判断する知性についても示しています。
第3ハウスの天体を読み解くと、自分が置かれている環境や自分と周囲との関わり方などがわかります。
まだ自身では気づいていない、意外な自分も発見できるかもしれません。
第3ハウスはコミュニケーションや知性のほかに「兄弟・姉妹」や「友達」もあらわすとされています。
これらは、一見まったく違うキーワードに思えますが、ハウスとサインの関係から理解するとわかりやすいです。
実は、第1〜12ハウスの意味は12サインの意味と対応しています。
例えば、第1ハウス=牡羊座はこの世に生まれたばかりの自分の魂、第2ハウス=牡牛座は肉体・五感・財産を所有することとなります。
第3ハウスに対応するのは双子座で、「肉体を得て外の世界に出発するぞ!」という段階となります。
それまでの親子だけの世界を飛び出して外の世界と初めて繋がろうとするとき、一番身近な存在が「兄弟・姉妹」や「友達」です。
「兄弟・姉妹」や「友達」はコミュニケーションの取り方を学んだり、知性を発達させたりする相手となります。
つまり、第3ハウスは「馴染みのある身近なもの」をあらわす部屋でもあるのです。
ホロスコープの第3ハウスには天体が入ってない時。
一部のハウスに天体が入っていないことは、珍しくない。天体が入ってないからといって、そのハウスが不幸だとか平凡以下という意味ではない。
むしろ、天体が入っているハウスは、そのハウスのテーマについて取り組もうと生まれてきたというくらいに受け止めてもらったらオッケー。
第3ハウスに「太陽」がある人【人との関わりが人生を切り開く鍵】
第3ハウスの太陽は、様々な人と関わる中で自分らしい生き方を発見できることをあらわしています。
太陽は人生の方向性や自分らしさを司る天体。
第3ハウスに太陽がある人は、人とのコミュニケーションから自分らしい生き方を見つけることができるでしょう。
好奇心旺盛で、研究熱心な一面もあります。
様々な情報に触れる機会が多く、豊富な知識を得られる人も多いようです。
人と交流することを好み、人との会話からアイディアが生まれたり、自分の生き方へのヒントを得たりする場面もあるでしょう。
若い頃は、広い分野で様々な人と付き合う中で、人生の方針や考えがブレてしまい、主体性を見失いそうになる時もあるかもしれません。
自分の意志をしっかりと持ち、人に流されずに自分を信じることが大切。
出版や放送、個性を活かした仕事で成功をする可能性もあります。
第3ハウスに「月」がある人【人の感情を素早く察知する】
第3ハウスの月は、人の感情や周囲の状況に敏感であることをあらわしています。
月は感情や心を司る天体。
第3ハウスに月がある人は、人の感情に敏感です。
相手の気持ちを素早く察知して、理解しようとします。
スムーズに意思疎通ができるあなたとの会話に、喜びを感じる人も多いでしょう。
しかし、人の感情に左右され影響を受けやすい面があり、自分の意志よりも場の空気を読んで、あれこれ考えてしまうこともあります。
ストレスに繋がる場合もあるので、人の感情を深く受け止めすぎないよう注意が必要です。
そして、好奇心旺盛なところも特徴の1つ。
知識欲が豊富で、興味あることを積極的に吸収しようとします。
学問などの学びだけではなく、人とのちょっとした会話や、散歩やドライブをして見た風景から、新しい情報を得て元気になることもあるでしょう。
自分の中の知識が増えていくと、心が安定する人が多いようです。
知識を得たら誰かに伝えたくなります。
話好きな一面もあるので、人と情報を交換しながら楽しく交流し、人脈を広げていけるでしょう。
第3ハウスに「水星」がある人【実務能力バツグン!活発な知的好奇心】
第3ハウスの水星は、活発な知的好奇心と優れた実務能力をあらわしています。
水星は知識や情報、コミュニケーションを司る天体。
第3ハウスに水星がある人は、知的好奇心が旺盛で、文才や話術に長けている人が多いでしょう。
水星にとって、第3ハウスはとても居心地が良い場所。なぜなら、水星の力をとても発揮しやすいからです。
頭の回転が速く、調査や情報収集が得意。発達した実務能力の持ち主です。
人の気持ちを察知し、場の空気を読むことにも優れています。
会話や文章などで、状況に合わせて自分の考えを巧みに表現できるので、世渡り上手ともいえるでしょう。
ただし、活発な好奇心から様々な物事に興味を持ってしまうため、飽きっぽいという一面もあります。
1つのことに集中したり、同じことを繰り返したりする作業よりも、同時にいろいろなことに取り組む方がうまくいきやすいでしょう。
常に新しい情報が入る環境など、変化の多い場所にいると、能力が磨かれていきます。
多くの人や様々な情報に触れると良いでしょう。
散歩やドライブ、ちょっとした旅行、映画鑑賞、読書をすると、知的好奇心が刺激されて心が豊かになります。
第3ハウスに「金星」がある人【楽しさが大切!人を思いやる心の持ち主】
第3ハウスの金星は、思いやりのある心地よいコミュニケーションをあらわしています。
金星は、愛と調和や美しさを司る天体。
第3ハウスに金星がある人は、人に楽しさと心地よさを感じさせる能力の持ち主です。
人の心を大切にしながら交流することに優れています。
趣味が豊かでおもてなし上手。
人を喜ばせたい気持ちが強いので、あっと驚く嬉しい演出が得意な人も多いのが特徴です。
自分自身への美意識も高いため、同じように美意識の高い人と交流をして、新しい情報を交換し合い、洗練された会話を楽しむ場面もあるでしょう。
また、楽しさや美しさを感じる出来事、感動的な景色や体験をすると、さらに心が豊かになり、知性も磨かれます。
芸術に関わることや習い事をしたり、旅行に行ったりすると良いでしょう。
第3ハウスに「火星」がある人【学びは実践!力強い表現力】
第3ハウスの火星は、パワフルな知的好奇心とコミュニケーションをあらわしています。
火星はエネルギッシュな行動力を司る天体。
第3ハウスに火星がある人は、パワフルさや熱心さが、人とのコミュニケーションの場で発揮されやすいでしょう。
学びに対してとても意欲的。何歳になっても知性を高めようとします。
ただし、席について授業を受けるというよりも、実際に動きながら覚えていくタイプ。
その場に行って実践する学び方が1番身につきやすいでしょう。
また他人と競いあうような営業やプレゼンテーションで能力が発揮される場面も多いです。
力のある言葉、熱く表現する姿に、頼もしさを感じる人も多いでしょう。
その反面、強引さが出やすいこともあります。
自分の考えを強調しすぎたり、熱くなりすぎて感情のままについ言い過ぎたりしないよう注意しましょう。
第3ハウスに「木星」がある人【知性と人脈の拡大が豊かさに繋がる】
第3ハウスの木星は、知性を広げることで豊かさを得ることをあらわしています。
木星は拡大と発展を司る天体。
第3ハウスに木星がある人は、人脈が広がりやすく、知識を豊富に得ることができるでしょう。
知性を磨く機会や様々な情報を得やすい特徴があります。
旅行先で予想以上に素晴らしい体験ができたり、その体験が新しい分野を学ぶきっかけになったり、人生を豊かにしてくれる人との出会いがあったりするのです。
人生において、楽しさも恩恵も多いことでしょう。
学ぶことで、その分野での新しい出会いがあり、人にも恵まれます。
人脈が広がり、有益な情報を得やすく、仕事に繋がる場合もありそうです。
また、自分が得た知識を、たくさんの人や子供達に伝えたいと行動していく傾向にあります。
自分の知識が人の役に立てることに喜びを感じ、惜しみなく自分の知識を伝えます。
その姿に周囲は好感を抱くでしょう。
教育や情報伝達に関わる分野で、広い知識を役立ててマルチな才能を発揮していく人が多いようです。
第3ハウスに「土星」がある人【時間をかけて知性を磨く】
第3ハウスの土星は、学びもコミュニケーションもじっくり慎重に取り組むことをあらわしています。
土星は忍耐と努力を司る天体。
第3ハウスに土星がある人は、地道にコツコツと努力を積み重ねることで能力を身につけられる性質の持ち主です。
人とのコミュニケーションは慎重で、落ち着きのある会話で意思疎通しようとする傾向にあります。
知性の面では、子供時代に学習や才能を伸ばす機会を逃してしまったり、勉強で大きな壁にぶつかったりといった経験をするかもしれません。
しかし、忍耐強く取り組み、努力を積み重ねることで、必ず実りを得られます。
また、大人になってから勉強を始めると、とても身につきやすい特徴もあります。
その分野において秀でた人になる可能性も秘めているのです。
そして知性だけでなく、人間性も磨くことができるでしょう。
土星は「苦手」を示すとも言われています。
知性やコミュニケーションに対して苦手と感じる場面があるかもしれません。
しかし、土星は確実に形にする特徴も持っています。
じっくり取り組むことで良い結果に繋げられるでしょう。
第3ハウスに「天王星」がある人【斬新で独特な知性】
第3ハウスの天王星は、斬新で独特な知性をあらわしています。
天王星は改革と独立、個性を司る天体。
第3ハウスに天王星がある人は、人と異なる物事に関心があり、常に新しい情報を求める傾向があります。
ひらめきに優れ、独創的な考え方で知識を深めることに喜びを感じるでしょう。
あまり人に知られていないジャンルに興味を持ち、知識を深めようとするため、マニアックな印象に見られる時もあるかもしれません。
斬新な言葉遣いや、独特な発想が人とのコミュニケーションにあらわれると「変わった人」と思われがち。
人と会話をする時は一般的なわかりやすさを意識してみると、意思疎通がスムーズに行えるでしょう。
また、馴染みのある古い環境よりも、常に新しい情報が飛び交う環境の方が自分の能力を発揮しやすいのも特徴です。
ゆったりとした田舎暮らしよりも、次々と新しい変化の多い都会の方が暮らしやすく感じるかもしれません。
SNSでの発信や動画配信などで新しいアイディアを発信していくと、有益な人脈が広がり、活躍の場が広がるでしょう。
第3ハウスに「海王星」がある人【イメージを表現する優れた能力】
第3ハウスの海王星は、イメージを表現する能力をあらわしています。
海王星は感性や直感、イメージを司る天体。
第3ハウスに海王星がある人は、神秘的なことを好み、イメージを言語化する能力の持ち主。
情報をイメージで捉えることが得意です。
直感的に感じたことを言葉に置き換えて説明したり、抽象的なものを視覚化したりする能力を持っています。
不思議な体験や夢の中の出来事を分析したり、突然思いついたことから良いアイディアや答えが見つかることもありそうです。
芸術作品などの創作をする際には、素晴らしい表現力でイメージを形にできるでしょう。
また、詩や文学的な才能もあり、あなたが無意識のうちに発する幻想的で素敵な言葉に魅了される人は多いはず。
その反面、自分の感情や考え方を整理して言葉にするのは苦手に感じる場面もあるかもしれません。
自分から主体的にコミュニケーションを取ることもあまり得意ではないため、人の反応にとても敏感で傷つきやすい一面を持っています。
周囲の反応を気にしすぎず、優れた直感とイメージする力に自信を持って進むと良いでしょう。
第3ハウスに「冥王星」がいる人【凄まじい探求力】
第3ハウスの冥王星は、凄まじい探求力をあらわしています。
冥王星は破壊と再生を司る天体。
第3ハウスに冥王星がある人は、真実を見る力や物事の本質に迫る能力の持ち主です。
「興味があることを極めるためなら、どんなことでもする」という強い欲求を持つ人が多く、凄まじい探求力を発揮していきます。
マニアックな分野の情報を扱う専門家に適しています。
占星術など占い関係の専門家になる人も多いようです。
人とのコミュニケーションの中で、強い力を持ったメッセージを発する場面もありそうです。
会話や文章に強い説得力を発揮し、人の心を掴みます。
その反面、自分の考えにこだわりすぎてしまう傾向もあります。
強すぎる言葉で相手を圧迫してしまわないよう注意が必要です。
深い知識をたくさんの人に向けて使い、情報発信していくことで、人生が大きく発展していくでしょう。
【まとめ】知性を磨いて自分らしい能力を発揮していこう
第3ハウスに各天体が在室する場合について解説しました。
自分の知性や人との関わりについて、改めて気づいたこともあったのではないでしょうか。
第3ハウスとは、知識や情報を得る方法や活用方法、物事を理解し判断する力や、人とのコミュニケーションの取り方などをあらわす場所でしたね。
自分に合った知性の磨き方や能力の使い方、人との関わり方のヒントにしてみると良いでしょう。
それぞれの天体の特徴や性質をしっかり把握しておくと、より深く自分自身を理解できます。
自分を知り、本質を発揮していくことで、自分らしい人生の発展に繋げていけるでしょう。
そして、その特性をどう活かしていくかを考えることが重要な課題。