マインドフルネスが
子どもの「心」も「頭」も「自己肯定感」も
良くする科学的な理由

マインドフルな子どもの育て方

マインドフルネスのいい効果は、大人だけのものではありません。子どもたちにも同様にいい効果があります。

アメリカのようなストレス社会の中で多くの企業がマインドフルネス瞑想を取り入れています。

2018-2019年にかけて “マインドフルネス”はトレンド入りしたワードです。mindful は「心にとどめて」という意味で, 名詞化語尾のnessをつけて, mindfulnessです。

情報があふれ多忙な社会の中で, 瞑想を通じて今ある心にだけ焦点を合わせて心の健康を図ろうとする ものがマインドフルネス瞑想の考え方です。仏教の瞑想がアメリカ西海岸(シリコンバレー)で独自進化を遂げたものです。

 集中力だけでなく、認知的発達を促進させて、感情や社会性の発展もサポートする。実際に、これまでにマインドフルネスをベースにした教育サポートプログラムが試験的に運用されて、様々な良い結果を生み出してきました。

 そうとはいっても、ちょっとすぐには、しっくりこない。

大人であれば、インストラクションに従って、自分の心を振り返るエクササイズをやるのはなんとか可能かもしれない。しかし、簡単なことではない。大人でもハードルが高いのに、それを子どもにもやらせたい時、どのようなサポートをすればいいのか?


以下が、マインドフルネスの習慣がつくように子どもをサポートするときの5つのヒントです。

●目的を明確に:マインドフルネスの定義や5つの心の力などを説明し、マインドフルネスをやることでどのような効果があるのかを正確に説明して、マインドフルネスを実践する目的を子どもに明確にしてあげましょう。

●まずは自分から:子どもだけに強いるのではなく、自分でも実践することが大切です。子どもに説得力が持て、さらに自分が体験することでサポートもしやすくなります。

●時間を決めて習慣化:時間を決めて生活のリズムに組み込んでいくことで、習慣化しやすくしていきましょう。

●場作りも忘れず:周りを片づけたりして、マインドフルネスをするときだけのスペシャルな環境を整えましょう。特別な場で、子どもの心にマインドフルネスのスイッチを入ましょう。

●体験をシェア:マインドフルネスのエクササイズが終わった時に、子どもがどう感じたかを聞きましょう。自分がやった時にどう感じたかも話してあげましょう。

 選ぶマインドフルネスのエクササイズは「思いやり瞑想」など、はじめはハードルの低いものから選んでいくのがベストでしょう。

 ◎子どもとできる簡単マインドフル・リスニング

「チーン」などと長めになるベルか音叉などの道具を用意しましょう。
 以下の要領でマインドフルリスニングと深呼吸を行います。

 毎日1~2分、続けていきましょう。

●まずは初めの儀式です。以下のセリフで始めてください。
はい、マインドフルな体の準備をしましょう。静かに、座って、目を閉じましょう

●次のセリフを続けて。
今から聞く音に意識を集中しましょう。音が完全になくなるまで、集中して聞きましょう。音が完全にきえたら手をあげましょう

●ベルなどの道具で、音を鳴らします。

●子どもの手が上がったら、深呼吸に移ります。
それでは、マインドフルに意識してゆっくりと手をお腹か胸に当てましょう。自分の呼吸を感じてください

●子どもが呼吸に集中できるように声をかけましょう。ゆっくりと、「吸って、吐いて」と数回繰り返しましょう。

●終わりにもう一度ベルを鳴らして終了です。

 冒頭に書いているように、自分の失敗に対して、自分にきつくあたってしまうこともあるはず。

 しかしマインドフルネスで、最も大切なのが、自分の内なる気持ちをそのまま受け入れることです

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です