出汁を使わなくても美味しくできる豚汁
日本の汁物の中でも具だくさんの代表といえば豚汁です。大きめに切った根菜類に加えてたんぱく質がとれる豚肉も入り、食べごたえもありますし、栄養バランスも整いやすい一品です。また、豚肉からしっかりしたうま味が出るので、出汁を使わなくても美味しくできる手軽さも嬉しいところです。多めにつくっておいて冷蔵庫に入れて二日目に食べるとまた味わいが深くなって二度美味しいものでもあります。
豚肉は他の牛や鶏には少ないビタミンB1が飛び抜けて多いのが特徴。ビタミンB1は別名”疲労回復のビタミン”とも呼ばれ、体の中の代謝を回して疲れをためない、回復させてくれる働きがあります。さらに、ねぎ類に含まれるアリシンとともにとることでより働きが増しますので、具材にはぜひねぎを入れるようにしましょう。
今回ご紹介するのは…肩ロースを使った「豚汁」
豚汁といえば豚バラ肉を使うレシピが多いですが、脂身が多い部位なのでカロリーが上がってしまうのが気になる方もいると思います。そこで今回は肩ロース肉を使ったレシピをご紹介します。肩ロースはジューシーさも残しながら肉のうま味もしっかり感じられ、カロリーも豚バラより約40%も抑えることができます。具材は少し厚めに切って食べごたえを出すのもポイントです。
材料(二人分)
・豚肩ロース肉 60g
・大根 40g
・にんじん 30g
・里芋 2コ
・長ねぎ 1/4本
・油 小さじ1
・水 300ml
・麦味噌(なければ普通の味噌) 大さじ1と1/2
つくり方
1、豚肉は食べやすい大きさに切る。大根は厚めのいちょう切り、にんじんは厚めの半月切りにする。里芋は皮を向いて一口大に切る。長ねぎは1.5センチ厚さの小口に切る。
2、鍋に油を入れて中火にかけ、豚肉を炒める。豚肉の色が変わったら1の残りの具材を加えて油が回るまで炒める。
3、鍋に水を加え、根菜に火が通るまで7〜8分煮る。味噌を溶き入れ、器に盛る。
もっと美味しくするポイント
水だけで美味しくできますが、もちろん昆布をお持ちの方は煮る時に昆布を一緒に入れるとさらに美味しい豚汁ができます。味噌を変えるだけでもいつもの豚汁がまた違った味わいで楽しめます。