免疫力には「運動+キウイ」?発酵性食物繊維と抗酸化パワーを手軽に摂り入れる方法

キウイは栄養価抜群で低カロリーの低GI食品

 

「キウイが体にいい」というのはよく聞きますが、何が、どういいのでしょうか?ゼスプリのプレスセミナー「アフターコロナ、ウィズコロナ時代を生きる食生活とキウイフルーツ」で発表された最新情報を抜粋してご紹介しましょう。

駒沢女子大学人間健康学部の西山一朗教授によると、サンゴールドキウイやグリーンキウイは、りんごやバナナなどの果物と比較して、栄養素充足率(果物100g当たりに含まれる主要17栄養素が基準値に対してどのくらい含まれるかを表した数値)のスコアが圧倒的に高いことを指摘します。

「ビタミンCの1日の推奨量は100㎎ですが、サンゴールドにはそれを大きく上回る160㎎のビタミンCが含まれています。ビタミンEやミネラル、食物繊維も含まれ、生食で食べるため栄養の損失も少ないことが特徴です」と西山教授。

栄養価が高い一方、1個あたりのカロリーは50~60kcalと低カロリー。さらにキウイは、血糖値に影響しにくい低GI食品としても知られています。

今、話題の腸内で発酵する発酵性食物繊維も

西山教授によると、さらにキウイは免疫の維持・増進に役立ちます。

その理由の一つは、キウイにはポリフェノール、ビタミンC、ビタミンE、カロテノイドなど、免疫システムに作用するさまざまな栄養素が含まれていること。

そしてもう一つ、キウイには腸内で発酵する発酵性食物繊維が含まれているから。

「特にグリーンキウイに豊富に含まれている食物繊維は、プレバイオティクスとして作用し、腸内細菌叢を整えます」と西山教授。それにより、抗菌、抗真菌、抗ウイルス作用をもつβ-ディフェンシンの産生が促され、免疫力の維持・増進につながるそう。

運動+キウイの抗酸化パワーで若々しく健やかに

そして、「免疫力の維持・増進には、抗酸化力の高い食材を摂ることも重要です」と、女子栄養大学栄養生理学の上西一弘教授。「活性酸素やフリーラジカルは、老化、がん、生活習慣病に関係しており、適当な量を保つことで免疫力も保たれることがわかっています」(上西教授)

ビタミンCやビタミンEが豊富なキウイは、まさに抗酸化作用の高い食材。陸上競技選手の男子大学生20名に、1日2個のキウイフルーツ(サンゴールド)を食べてもらったところ、潜在的抗酸化能(酸化ストレスに対する抗酸化力)の数値が平均的な7.3から、1カ月後に8.2に上がり、体を酷使して免疫力が低下する駅伝の練習シーズンにも維持できたそうです。

もちろん、ヨガをはじめ適度な運動も免疫力を高めることがわかっています。一方、激し過ぎる運動の後は、免疫力が下がってしまうことがあるため、いつも以上の感染対策が必要。そんなときにも、キウイが役に立ちそうですね。

1日1個のキウイで風邪知らず!

1日2個のキウイ、と聞くと、ちょっと多いなと感じる人も多いかもしれません。大丈夫、1日1個でOKです!

 

 

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