立位前屈

もも裏を伸ばす以外の立位前屈の効果

 

背中や首の緊張をとりのぞく

腰椎や背中が伸びるため、デスクワークなどで座っている時間が長いと起こりやすい腰への負担が解消されます。また、首や肩周辺の緊張もとりのぞくことができます。

脳を休ませ、心を落ち着かせてストレスの緩和

前屈は頭の位置が心臓よりも低くなります。この体勢は気持ちを落ち着けてリラックスさせたり、気力を回復させる効果も期待できます。

消化機能の活性化

お腹がやさしく圧迫されて内臓の血流が良くなり、働きが活性化されます。

血行を促進

立ったり座ったりしている時と違い、骨盤周辺から頭部へと血流が逆転するので血行が促進されます。

もも裏の硬さが気になると、前屈で「緊張を取り除く」「ストレスを緩和」と言われてもピンとこないかもしれませんが、コツをつかんで少しずつ前屈に慣れていきましょう。

 

もも裏が硬い人の立位前屈、3つのコツ

 
膝を曲げた前屈

1. 腰から曲げない

前屈では股関節を屈曲(膝を胸に引きよせる時の動き)させて上半身を倒しますが、もも裏の硬さを感じたまま行うと、負担を避けようとして股関節を屈曲せずに腰から曲げようとしがちです。これは腰椎に負担がかかり腰を痛める原因になってしまうので避けたいやり方。そけい部(太ももの付け根)に何かを挟むようにしながら、骨盤から上半身を倒していきましょう。

前屈NG
前屈でありがちなNG例 

2. 膝を曲げる

股関節を屈曲させて上半身を倒すには、膝を曲げてもも裏のストレッチが心地よく感じられるようにします。脚を真っすぐに伸ばし続ける必要はありません。

3. 首と肩の力を抜く

ここまでは脚にばかり意識が向いていますが、前屈では上半身が脱力できているかもポイント。膝を曲げてもも裏の負担を減らしたら首や肩、両腕もリラックスさせて余計な力が入らないようにします。足を腰幅に開いて両ひじを抱えてみるのも良いでしょう。

立位前屈

もも裏のつらさが軽減されても背中のこわばりを感じる人は、四つ這いになって背中を丸めたり反らせたりするキャット&カウのポーズや、上半身を左右にねじるストレッチなどで背骨を動かして背中をゆるめてから前屈をしてみましょう。

背骨を動かす
キャット&カウ(左)と左右のねじり(右)

「ペタッと前屈」がポーズのゴールと思われがちですが、無理をすれば体を緊張させてポーズをとるだけに終わってしまいます。この3つのコツをつかみながら、もも裏だけにこだわらずに上半身も含めた全身で楽にポーズがとれるようにしてみてください。

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