第1ハウスは「自我と生命力の室」とも言われています。

このハウスが表すのは、まさに自分自身。

自分の性格や行動パターン、表向きの性格や容姿など、人の目に映る総合的な自分の姿や、自分の体質、健康状態などをあらわしているのです。

つまり、第1ハウスから「人と接する時の自分はどんな自分か?」「人からどのような人として見られているのか?」を読み取ることができます。

第1ハウスの天体を読み解けば、自分自身を取り巻く環境や周囲との関わり方などが客観的にわかります。

もしかしたら、あなたがまだ自覚していない自分に気づけるかもしれませんよ。

ハウスに天体がない場合は【アセンダント】を確認

1house_position

 
 
ホロスコープの第1ハウスに天体が入ってないない時。そんな人はどうしたらいいの?
ハウスに天体がない場合もあります。
そんな時には、アセンダント(Asc)を見てみましょう。
 

アセンダントが示しているサイン(星座)から、第1ハウスと同じ様に自分の本質的な特徴を知ることができるのです。

ホロスコープを見ると、第1ハウスと第12ハウスの間に「アセンダント(Asc)」と矢印がひかれています。

アセンダント

アセンダントは、自分が誕生し初めて呼吸をしたその瞬間に、東の地平線に昇ったサイン(星座)を示しています。

ASC_赤ちゃん

アセンダントが何座を示しているか見てみよう。第1ハウス同様に自分の本質的な特徴を知ることができます。

 

第1ハウスに「太陽」がある人【素直で前向き】

太陽第1ハウスにある太陽は、自ら切り開く人生をあらわしています。

太陽は人生の方向性や自分らしさを司る天体。

第1ハウスに太陽がある人は自分の思うまま素直に行動し、自分らしい生き方を貫くことができる人です。

太陽のような明るさと存在感で、自然と周りの注目を集めることができるでしょう。

どんな困難にも打ち勝てる前向きなエネルギーで人生を切り開き、自分の能力を最大限に発揮して、目標を達成・成功する可能性を秘めています。

積極的で前へ前へ進もうとする行動力が、時に強引だと思われる場面もあるかもしれません。

自分らしい生き方を大切にしながら他者を尊重する気持ちも忘れないことが、第1ハウスの太陽のテーマと言えるでしょう。

 

第1ハウスに「月」がある人【純粋な感情表現】

月第1ハウスの月は、素直な感情をあらわしています。

月は感情など心を司る天体。

第1ハウスに月がある人は、感情を素直に表現しようとする傾向があり、表情が豊かで素敵な印象を周囲に与えるでしょう。

また、相手の感情を細やかにキャッチできる力も持っています。

女性的な柔軟さや繊細さの持ち主。

相談を受けるなど頼りにされる場面もありそうです。

ストレートに感情表現するので、気持ちの浮き沈みもそのまま表情として出やすい傾向。

「気持ちの移り変わりが激しい」と、周囲に思われることもあるかもしれません。

しかし、純粋に自分の感情を表現できることは1つの魅力。

嘘や偽りのない素直な人なのです。

素直な感情を受け止めてくれる信頼できる人がいると、心が安定するでしょう。

第1ハウスに「水星」がある人【自分自身を巧みに伝える】

水星第1ハウスの水星は、巧みな感情表現をあらわしています。

水星は知性と情報、コミュニケーションを司る天体。

第1ハウスに水星がある人は、自分の感情や意思を上手に言葉にして伝える能力の持ち主です。

頭の回転が速く、相手に合わせて伝わりやすい言葉を選べます。

わかりやすい説明や会話ができるので人間関係もスムーズ。

知的好奇心が強く情報通でフットワークも軽く、言葉を使って上手に自分をアピールできるので「物知りで楽しい人」という印象を周囲に与えそうです。

おしゃべり好きなことから「屁理屈をこねる人」「口達者」と思われてしまう場合もありそうですが、親しみやすく人を惹きつける卓越した話術は強みとなるでしょう。

第1ハウスに「金星」がある人【人を惹きつける愛されキャラ】

金星第1ハウスの金星は、思いやりと華やかな魅力をあらわしています。

金星は愛と美、調和を司る天体。

第1ハウスに金星がある人は、周囲に愛情深く華やかな印象を与える人が多いでしょう。

陽気で愛想がよく、人当たりも良いので誰からも好かれるタイプ。

人の気持ちを考えて言葉を選び伝えることができます。

八方美人に見られる場面もありそうですが、もともと人気運を授かっています。

基本的には人から恨まれたりすることがない愛されキャラ。

いわゆる得をするタイプと言えるでしょう。

また、金銭に恵まれた人が多いのも特徴。

魅力的な人柄に惹かれて金脈の持ち主も寄ってきます。

人との繋がりがお金に結びつきやすいのです。

持ち前の思いやりの気持ちを忘れないことが、自分らしい魅力を広げていくポイントとなるでしょう。

第1ハウスに「火星」がある人【直感を信じて素直に行動】

火星第1ハウスの火星は、まっすぐな行動力と勇敢さをあらわしています。

火星はエネルギッシュな行動力を司る天体。

第1ハウスに火星がある人は、情熱的で前へ進むエネルギーにあふれています。

人生を切り開くために、どんな困難な道へも迷わず飛び込める勇気の持ち主です。

じっとしているのが難しい性質の人が多く、直感やひらめきを感じるとすぐに行動に移す傾向。

周囲の目線を気にせず、自分が思ったことを迷わず素直に実行できるのです。

思うように物事が進まないとイライラすることも。

短気だと思われてしまう場面もありそうです。

しかし、心を落ち着けて行動していけば必ず大成することができるでしょう。

自分から新しいことを切り開いて進めていく優れた能力が、味方になってくれるはずです。

第1ハウスに「木星」がある人【人との縁からチャンスと成功を掴む】

木星第1ハウスの木星は、陽気さと寛大さをあらわしています。

木星は豊かさや拡大を司る天体。

第1ハウスに木星がある人は、陽気で寛大な心の持ち主で気前が良い人が多いようです。

哲学的な思考を持ち、正義感も強くて誠実。

周囲から親しまれ信頼も得られます。

そんな人柄が認められ、大きな成功を掴むことができるタイプです。

細かいことを気にしない大らかな性格が、楽観的でいい加減な印象を持たれてしまう場面もあるかもしれません。

ここぞという時は努力しようと心がけていると、手にしたチャンスをしっかり活かすことができ、成功へ繋げられるでしょう。

人との縁から、大きなチャンスと幸福を掴むことができる人です。

第1ハウスに「土星」がある人【コツコツ確実に目標達成】

土星第1ハウスの土星は、試練を乗り越える忍耐強さをあらわしています。

土星は努力や忍耐を司る天体。

第1ハウスに土星がある人は、真面目で努力家。

どんなことも責任を持って最後までやり遂げます。

プレッシャーに強く、自制心も持ち合わせているのです。

自分の感情を素直に表に出すことに制限をかけてしまう傾向があります。

感情の表現が苦手に感じることが多く、人に誤解されやすい場面もあるでしょう。

また、慎重派で責任感が強いので一度挫折するとコンプレックスを抱えてしまう恐れがありそうです。

しかし、もともとしっかりとした意志やヴィジョンを持ち、目標を達成するために忍耐強く進んでいく力を持っています。

不安や恐れではなく、自分のヴィジョンに目を向けると道が開けるでしょう。

コツコツと確実に進んでいけるので、時間はかかっても必ず成功する可能性が十分にあるのです。

第1ハウスに「天王星」がある人【斬新なアイディアマン】

天王星第1ハウスの天王星は、独創的な個性をあらわしています。

天王星は改革と独立、個性を司る天体。

第1ハウスに天王星がある人は他者と同じであることを嫌い、独創的な個性を発揮していきます。

適応能力は高いものの協調性はやや乏しいため、団体行動は苦手。

周囲には「奇抜な人」「変わった人」と思われてしまい孤立しやすい傾向もあります。

しかし、他の人には真似できない自分らしい個性を追求し、常識や従来の形式にとらわれずに斬新なアイディアを生み出す才能があるのです。

常に視野を広く持ち続け、画期的なアイディアが浮かんだら世の中に広げていきましょう。

周囲から認められ、良い結果を得られるはずです。

第1ハウスに「海王星」がある人【鋭い感受性を持つロマンチスト】

海王星第1ハウスの海王星は、感受性の鋭さをあらわしています。

海王星は、感性を司る天体。

第1ハウスに海王星がある人は、感受性が強いロマンチスト。

インスピレーションに優れ、潜在的に秘めた芸術的な才能があります。

夢見がちで、現実的な考え方は苦手。

繊細なので対人関係では傷つきやすく、ストレスを感じやすいでしょう。

現実から逃避するための手段としてお酒などに頼ってしまう傾向もあるので、依存し過ぎないように注意が必要です。

鋭い感受性を使って自分の思いを芸術的に表現し、周りに広げていける才能を持っています。

自分の感受性を信じて行動すると人生が開けるでしょう。

第1ハウスに「冥王星」がある人【ゼロから大逆転する力】

冥王星第1ハウスの冥王星は、逆転できる力をあらわしています。

冥王星は、破壊と再生を司る天体。

第1ハウスに冥王星がある人は、生まれ変わりたい気持ちが強い一面があるでしょう。

仕事や恋愛など物事につまずくとリセットしたい衝動に駆られ、時には大きなリセットをすることもありそうです。

とても強いこだわりを持っているので、うまくいかなくなると「一旦ゼロに戻して1からやり直したい」という気持ちになるのでしょう。

リセットとスタートを繰り返す中で自分の本質的なことが見えてきます。

変動が多く、人生が落ち着くには時間がかかるかもしれませんが、結果的に良い方へ逆転させる強い力を持っています。

【まとめ】自分の本質を発揮していこう

第1ハウスに10天体が在室した場合をそれぞれ解説してきました。

当てはまる特徴や新たに気づいた特徴はありましたか?

第1ハウスとは、自分の生命の始まりをあらわし、表向きの性格や個性、容姿など、人に見せる姿や発揮する力をあらわす場所でしたね。

人との関わり方や行動の仕方、自分の感情の伝え方のヒントにしてみると良いでしょう。

それぞれの天体の特徴や性質をしっかり把握しておくと、より深く自分自身を理解できます。

自分を知り、本質を発揮していくことで、自分らしい人生の発展に繋げていけるでしょう。