乙女座とは、テレビや雑誌の星占いでは8月23日~9月22日頃に生まれた人のことを指しています。
一般的によく知られている12星座占いは「太陽星座」といわれ、生まれた時期の太陽が乙女座のエリアにいたことを表しているのです。
さて、ここでは8月23日~9月22日頃に生まれた方の質を説明するというよりは、「そもそも乙女座とはどのような質を持つのか」ということを説明していきます。
星読みでは10個の天体を読み解いていくので、あなたが生まれた時の月、水星、金星などの天体が乙女座にある場合も参考にしていただけます。
乙女座をひとことでいうと?
乙女座をひとことで表現すると「有能な秘書」です。
自分のやるべきことに関して強い責任感を持ち、細部まで気を配り、いかに効率よく着実にすすめていくかを追求します。
真面目で勤勉な印象を与え、その能力で信頼を集めて人を支えます。
また、繊細さや感受性豊かな面もあります。
乙女座は12星座の中でどんな役割や質を持っているの?
乙女座がどのような役割や質を持っているのか、12星座を分類する時の考え方などから読み解いていきましょう。
乙女座は「地の星座」に分類されますが、その地の質を一言で表すと「よく耕され手入れされた畑」です。
その理由を説明していきますね。
12星座(サイン)は、様々なタイプ別に分類されています。
乙女座は、二区分では女性、三区分では柔軟宮、四区分では地に分類されています。
これらは乙女座をはじめ、12サインを理解する上でとても大事なポイントです。
それらのポイントを押さえつつ、詳しく話を進めていきましょう。
12サインの中で一番の細やかさ!几帳面で融通がきかない面も…
乙女座の土は、人の手によって耕され、その土地に見合った作物を柔軟に育て上げる「畑」です。
関わる人や周囲の状況によって自らの性質を合わせる、という柔軟さを発揮します。
乙女座は、人の役に立つこと=自分の使命や義務のように感じていて、生きがいにもなっています。
「人のためになった!」と感じる瞬間が最大の喜びで、どんなに頑張っても相手の役に立てたという実感がなければ、決して満たされることはありません。
眼の前の物事をきちんと現実として捉えていますが、ときに純粋さと高すぎる理想に苦しむこともあるようです。
それでも物事をきちんと整理し、秩序を作り、守ることを求めてやまない乙女座。
いい加減なことをせず、中途半端にすることもなく、求められたことを完璧にやり遂げます。
「夢見がち」とも言われる乙女座ですが、現実にできない理想を描いているのではなく、理想を現実にするために努力し続ける強さを持っているのです。
乙女座を導く星は水星
乙女座の支配星は水星です。
支配というとなんだかハードな感じがするが、その星座を導いてくれる星。
乙女座を導いてくれる天体は水星です。
水星は知性とコミュニケーションを意味する天体で、情報のやり取りや収集、分析など知性の結びつきだけでなく、
自分を表現することや相手の立場に立って物事を考えることなど、人と人との結びつきに能力を発揮します。
乙女座の世界との繋がり方
では、12星座を世界への向き合い方の違いで分けて考えてみましょう。
乙女座は「あなたという他人」を通して世界と繋がろうとするタイプです。
自分というフィルターを通して世界を知ろうとするのではなく、相手の反応や行動を通して自分や世界を知り、つながろうとします。
自分を取り囲むものを「分析する」というのは、乙女座の重要なキーワードです。
乙女座は自分のためより、誰かのために働くことに喜びを感じる傾向があります。
そのため人との関係を続ける上で、自分が役に立てていると感じることがとても重要。
役に立つと言っても、リーダーのように先頭に立って引っ張っていくのではなく、どちらかと言えば受け身で、サポートするような立場を好みます。
とても繊細で感受性が豊かな乙女座は、細かなところまで気を配ることができ 、強い責任感も持っています。
周囲の人を助けるためなら、惜しみなく能力を発揮するでしょう。
相手の立場にたった心づかいや慎みは、多くの人から信頼を得ることに繋がっています。
しかし、気を使いすぎて疲れてしまうことや、周囲の目が気になって動けなくなることもあるようです。
【12星座別 世界との繋がり方】
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座:
「私という個人」を通して世界とつながる
獅子座、乙女座、天秤座、蠍座:
「あなたという対人関係」を通して世界とつながる
射手座、山羊座、水瓶座、魚座:
「個や相手の存在を超えた視点から」世界とつながる
乙女座とギリシャ神話
乙女座のモデルには多くの説がありますが、中でも多く語り継がれているのは、農業の女神・デーメーテルとその娘・ペルセポネーの神話です。
デーメーテルは、冥界の王のもとへさらわれるように嫁ぐことになった娘を思って嘆き悲しみ、ほら穴にこもってしまいます。
農業の女神が身を潜めたことで、地上での収穫の実りは失われてしまいました。
その後、ペルセポネーはゼウスの計らいで地上に戻れたのですが、冥界のザクロの実を4粒食べてしまったため、地上に滞在する期間は1年のうちの8ヶ月間しか許されませんでした。
乙女座の最大の魅力は、分析力に優れ、繊細さをいかして完成度の高いものを生み出すこと。
反面、心配性がすぎて可能性を手にすることなく終わってしまうこともあります。
特定の人のために動くほうがモチベーションが上がりやすいですが、もっと広く万人に貢献する喜びを得ることが乙女座には必要なのかもしれません。
乙女座のプラス面(魅力ポイント)
- 責任感が強い
- 分析力に優れる
- 細やかさ
- 役割をきちんとこなす
- 能率が良い
- 実務能力が高い
- 慎み深い
- 控えめ
- 繊細な配慮ができる
- 奉仕精神がある
乙女座のマイナス面(陥りやすい点)
- 高すぎる理想
- 完璧主義
- 気難しい
- 視野が狭い
- 疑り深い
- 潔癖性
- 心配性
- 自信がない
- 木を見て森を見ず
- 人のあら捜しをする
乙女座に関連する職業
【キーワード】
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弁護士、税理士、会計士、エンジニア、プログラマー、評論家、校正者、秘書、医師・看護師、調査・統計・分析の専門家
乙女座データ
【区分】
女性星座・柔軟宮・地
【支配星】
水星
【対応するハウス】
6ハウス
【対応する身体の箇所】
腸・下半身
乙女座まとめ
さて、乙女座とはどういう質を持つ星座かイメージできたでしょうか?
星読みの際には、太陽や月、金星といったいずれかの天体が乙女座にあるとき、その天体の持つ意味が乙女座の特徴の元に発揮される、と読みといてみてくださいね。