蟹座とは、テレビや雑誌の星占いでは6月22日~7月22日頃に生まれた人のことを指しています。
一般的によく知られている12星座占いは「太陽星座」といわれ、生まれた時期の太陽が蟹座のエリアにいたことを表しているのです。
さて、ここでは6月22日~7月22日頃に生まれた方の質を説明するというよりは、「そもそも蟹座とはどのような質を持つのか」ということを説明していきます。
星読みでは10個の天体を読み解いていくので、あなたが生まれた時の月、水星、金星などの天体が蟹座にある場合も参考にしていただけます。
蟹座をひとことでいうと?
蟹座をひとことで表現すると「子を育てる母」です。
尽きることなく溢れる愛を自分の子に与えるように、周囲の人にまんべんなく愛を注ぐ姿から「母」を感じられることでしょう。
相手の感情に敏感で、そのため影響を受けやすいサインでもあります。
身内や仲間といった明確な仕切りを意識し、その仕切りはまるで硬いカニの甲羅のようで、仕切りの内側にあるものに献身的です。
多少の違和感があったとしても受け入れてしまう包容力を持っていて、受け入れたものすべてが同等の存在となるべく、働きかける性質を持っています。
蟹座は12星座の中でどんな役割や質を持っているの?
蟹座がどのような役割や質を持っているのか、12星座を分類する時の考え方などから読み解いていきましょう。
まず、蟹座は「水の星座」として分類されますが、その水の質を一言で表すと「海へと流れる河川」です。
その理由を説明していきますね。
12星座(サイン)は、様々なタイプ別に分類されています。
蟹座は、2区分では女性、3区分では活動宮、4区分では水に分類されています。
これらは蟹座をはじめ、12サインを理解する上でとても大事なポイントです。
それらのポイントを押さえつつ、詳しく話を進めていきましょう。
12サインの中で最も強い爆発力を秘めている。ときに鉄砲水のような変化を見せる
蟹座の水は、ひとところにとどまらず動きを伴っています。例えるなら大量の水が流れる河川です。
とどまることなく流れ続ける大量の水は、新鮮で淀みなく、多くの人々を潤します。
つまり、海へと流れを作る河川の周囲には人がすむ町や村ができるように、蟹座は自分だけではなく、多くの人が集まる場所を必要としているのです。
また、河を流れる大量の水は、蟹座が持つ愛情を示しています。
「身内・仲間」と明確に意識された仕切りの内側にあるものに対して、あふれるほどの愛情を無条件に、それも際限なく注ぎ込むのです。
ときに活動宮の水らしく、その姿を激しい鉄砲水のように変化させてしまう側面も持っています。
また、感情豊かなので思い出を大事にする質があります。
そういったことから蟹座は記憶力にすぐれ、歴史や過去の出来事に強い愛着を示すともいわれます。
蟹座を導く星は月
蟹座の支配星は月です。
支配というとなんだかハードな感じがするが、その星座を導いてくれる星。
蟹座を導いてくれる天体は月です。
月は、素の自分、無意識の自分を表す星で、命の受け皿としての役割を持っています。
心や体に強く結びついている星です。
蟹座の世界との繋がり方
では、12星座を世界の向き合い方の違いで分けて考えてみましょう。
蟹座は「私という個人」を通して世界と繋がろうとするタイプです。
自分自身の経験したこと、例えば蟹座であれば「わたしが感じた感情」を基に、自分を表現したり、相手や社会と関わろうとするのです。
「感じ取る」というのも蟹座の重要なキーワードです。
自分が感じたことを相手へ伝えつつ、相手からも同じように感情や思いを共有してもらいたい、受け取りたいと感じています。
また蟹座は相手を身内として受け入れると、相手のことを全て受け入れ、自分と一体化しようとします。相手に合わせることで、心を通じ合わそうとするのは蟹座の特性とも言えます。
自分とは別の存在とは知りつつも受け入れ、理解して、相手と同じ目線で自分の世界を広げていこうとするのです。
【12星座別 世界との繋がり方】
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座:
「私という個人」を通して世界とつながる
獅子座、乙女座、天秤座、蠍座:
「あなたという対人関係」を通して世界とつながる
射手座、山羊座、水瓶座、魚座:
「個や相手の存在を超えた視点から」世界とつながる
蟹座とギリシャ神話
ギリシャ神話で蟹座のモデルとなったのは、勇者ヘラクレスに踏み潰された化け蟹といわれています。
実はヘラクレスは、神々の王ゼウスの愛人の子。ゼウスの正妻である女神ヘラは、ヘラクレスを憎み、殺意すら秘めていました。
そんなある日、ヘラクレスは化け蛇を退治することになります。
その戦いの中で、ヘラクレスが不利な状況に追い込まれます。これをチャンスと感じたヘラは、化け蟹を遣わし、とどめを刺そうとします。
しかし、化け蟹はヘラクレスに気づかれることなく踏み潰されてしまい、それを哀れんだヘラが星座にしたといわれています。
蟹座は母性の象徴といわれ、身内や仲間を大切にする星座と言われていますが、一説では化け蛇は化け蟹の親友であり、親友の危機を救うために力を尽くしたとも言われています。
この説の要素は、星読みにおいて蟹座の義理堅さや仲間との共感能力として読み解くことができます。
守るべきもののために命すら惜しまず、戦うことができるのが蟹座なのです。
蟹座のプラス面(魅力ポイント)
- 母性あふれる
- 記憶力がある
- 記憶能力が高い
- 感受性豊か
- 想像力豊か
- 大きな包容力
- 親切
蟹座のマイナス面(陥りやすい点)
- 感情的
- 気分屋
- 神経質
- 依存しやすい
- 心配性
- 過去に縛られやすい
- 影響を受けやすい
- 過剰反応
蟹座に関連する職業
【キーワード】母性・記憶力、想像力・食・家
小説家、童話作家、カウンセラー、看護師、幼稚園の先生、家庭教師、栄養士、料理人、レストラン経営者、家政婦、不動産関係
蟹座データ
【区分】
女性星座・活動宮・水
【支配星】
月
【対応するハウス】
4ハウス
【対応する身体の箇所】
胃・胸
蟹座まとめ
さて、蟹座とはどういう質を持つ星座か、イメージをとらえられたでしょうか?
星読みの際には、冒頭でお伝えしたように、太陽や月、金星といった天体のいずれかが蟹座にあるとき、その天体の持つ意味が蟹座の特徴の元に発揮される、と読みといてみてくださいね。