情緒不安定とはどんな状態?
情緒不安定とは、イライラしたり急に涙が出るなど感情の起伏が激しい精神状態の事をいいます。 誰でも感情の波はありますが、情緒不安定となると感情の急激な変化や激しさによって、仕事や生活にも影響が出てきます。 また精神疾患や身体疾患の症状としても出てくることがありますので、早めに対処していくことが望ましいです。
情緒不安定の症状
急に涙が出る
仕事や家事をしているときなど、悲しくないのに急に涙が出て止まらなくなるなど、情緒不安定のときは涙が出てくるという方が多くいます。
これはコントロールしきれない感情やストレスを、涙を流すことで身体から排除しているとも考えられています。
意味もなくイライラする
特に原因がなかったり、普段ならイライラしないような場面で感情が止められなくなる状態です。
情緒不安定のときは些細なことに怒りっぽくなり、それを誰かにぶつけてしまっても、抑え込んでもどちらにしてもストレスが溜まってしまうことがあります.
理由もなく悲しくなる
特に理由がないのに悲しく憂うつになるなど、気分の落ち込みが現れてきます。
これまで気にならなかったことでも情緒不安定のときは「自分はもうダメだ」などと悲観的にとらえることが多くなります。
他にもこのような症状がよくありま
- 仕事に集中できない
- 食欲が増加(または減少)した
- 眠れなくなった
- 朝起きれなくなった
- 気力がわかない
情緒不安定になる原因
身体的要因
睡眠不足などの生活リズムの乱れ
睡眠不足を始めとして生活リズムが崩れることで、心身に影響が出て情緒不安定の原因となることがあります。
睡眠は脳と体の疲れを取るために必要で、成人だと7~9時間が推奨とされています。寝不足の状態が続くと免疫も弱ってしまい、各種の不調につながってきます。
アルコールやカフェインなどの摂取
アルコールは睡眠を浅くする傾向があり、コーヒーやエナジードリンクなどのカフェインはやる気を出す効果もありますが、一方では睡眠や自律神経に影響が出るといわれています。
人それぞれ許容量が違っており、自分では飲みすぎていないと思っていても過剰摂取となり、情緒不安定につながっていることもありえます。
身体疾患による症状
身体に疾患があることが情緒不安定の原因となることがあります。身体の疾患により痛みが続くと眠れない日が続くことや、痛み自体へ不安や恐怖が生じることがあります。
そのことがストレスとなって情緒不安定の状態になる可能性があります。
生理などによるホルモンバランスの変化
月経周期にともない女性ホルモンの変化が生じ、そのことで情緒不安定になることがあるといわれています。生理の前か後かなどの時期や重さに個人差が大きくあります。
精神的要因
ストレスが溜まっている
ストレスは外部からの刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。
何かショックな出来事や人間関係の悩み、心身の不調によってストレスを溜めすぎると、情緒不安定という形で表に現れてくることがあります。
精神疾患の一症状
精神疾患の一症状として情緒不安定が生じることもあります。
例えばうつ病・双極性障害、統合失調症・パニック障害・不安症・自律神経失調症などのある方は、気分の変化が激し情緒不安定の状態になることがあります。
外部の要因
環境の変化
入学や転職などで自身の環境が大きく変わったときに情緒不安定になる場合があります。
昇進や結婚などの嬉しい環境変化でも、心身には負担となっていることがあり、そのことで精神的に不安定になることもあります。
季節の影響
季節の変わり目や特定の季節に情緒不安定になる方もいます。
季節の変わり目は気圧の変化や寒暖差が大きく、そのことで体調に変化が出ることがあります。また冬になると気分が落ち込むという「冬季うつ病」のように、特定の季節に精神が影響を受ける方もいます。
情緒不安定に男女差はある?
女性の場合 月経前に情緒不安定になるという方もいます。月経前になると以下のような状態が生じる方は「PMS(月経前症候群)」の可能性があります。
仕事に集中できなくなる。
興奮してせわしなく動く、ずっと話してしまう。
急に涙が出て止まらなくなる。
突然怒ってしまう。 など
情緒不安定は疾患?
情緒不安定は疾患や障害ではありません。 しかし精神疾患が原因で情緒不安定になっていることや、情緒不安定な状態が続くことでうつ病などの精神疾患につながっていくことがあります。
治し方は?
周りから認められない、周りと比べる、など環境、性格も原因の一つです。頑張り屋に多くオンとオフの切り替えがなかなかできないことも。
瞑想はリラックス状態のアルファ波が多く出て脳機能アップとリラックス状態が出てとても効果があります。