間違った前屈の方法と前屈が硬い理由
よく学生の時の体育の授業で見られた光景ですが、前屈のストレッチの際に反動を使って前に倒れようと頑張っていませんでしたか?実はそのストレッチの方法では、いくら頑張っても前屈を深める為に大切な筋肉にアプローチができず、逆に痛めてしまったり疲れてしまうだけなんです。前屈を柔らかくするためには、アプローチすべき筋肉を理解し、正しい姿勢でストレッチすることが大切です。
腿裏と背中や腰の硬さが原因
前屈が硬い人は太ももの裏側の筋肉「ハムストリングス」が硬くなっていることが原因となっているケースがほとんどです。「ハムストリングス」が硬くなっている人は、骨盤が後ろに強く引っ張られた状態になります。その為骨盤を前に傾ける動作が難しくなるため、前屈をしようとすると腰が丸まった姿勢になります。普段、長座やあぐらで座ると腰が丸まって座りづらいと感じる方や、前屈をしようとすると腰が丸まってしまう方は「ハムストリングス」が硬くなっていると考えられますので、アプローチすべき「ハムストリングス」腿裏の筋肉を正しいフォームでストレッチしましょう。
また、前屈の硬さにはハムストリングスだけではなく、腰や背中の筋肉も関係しています。長時間のデスクワークの方など背中や腰が丸まった猫背の姿勢になりやすく、猫背の姿勢ではペタッと前屈には程遠いいのがわかると思います。背中や腰の硬くなった筋肉を緩めることも同時に行なっていきましょう。
前屈が深まるメリット
むくみや疲労改善
筋肉が柔らかくなると、筋肉が解れて血液やリンパの流れが良くなり、老廃物や疲労物質が流れむくみや疲労改善に
冷え性改善
筋肉が柔らかくなることで、血液循環が良くなり冷え性改善に
姿勢改善
腿裏や背中、腰周りの筋肉がほぐれることで、骨盤の位置も安定しやすくなり猫背も改善されて、美しい姿勢に
一度で効果抜群!壁を使ったストレッチ
〈やり方〉
①壁の前に立ち、お腹と腿をくっけて膝はしっかり曲げ、お尻を壁にくっつけます
②手で足の掴める部分を掴み、上体を倒します
③お腹と腿をくっつけたまま、壁沿いにお尻を少しづつ上げていきます
④ゆっくり呼吸
⑤両手を組み、上体をゆらゆら揺らし、腰や背中を緩めます