ヨガで肩こり解消の効果を感じられない…そんな時にチェックしたい2つのポイント

首の長さを感じられている?

 

リラックスしている時は肩がストンと下がっていて首から肩にかけての部分にスペースを感じることができます。ポーズを頑張ろうと力が入っている時にはこの部分のスペースが減って、両肩が耳に近づいてしまっていることもよくあります。また、あごが上がりすぎて首の後ろのスペースを詰めてしまうことも首こり、肩こりの原因に。肩を耳から少し遠ざけるように位置を整え、首の長さ、スペースを感じられるようにすることが大切です。

首
首から肩・背中にかけてのラインを意識して /

仰向けの体勢であごがあがるくせがある人は軽くあごを引いて目線が真上を向くようにし、必要であれば頭の下に折りたたんだブランケットなどを敷いて後頭部を安定させます(写真下)。シャバアーサナでリラックスする時でも両肩を耳から遠ざけ、軽くあごを引いて首の両側や後ろ側にゆとりを持たせることを意識してみましょう。

顎をひく
写真上(NG例):あごが上がって目線が斜め上を向き、首の後ろ側にゆとりがない状態

腕をどこから動かしている?

両腕を頭上に伸ばしたり左右に開いたりする時に腕をどこから動かしているかもヨガ後の肩の疲れに影響します。腕は肩から始まっていると思われがちですが、実際は肩ではなく左右の鎖骨と胸骨をつなぐ胸鎖関節(きょうさかんせつ)で、体を正面から見た時に肩よりもさらに内側、中心部分にあります。

胸鎖関節

次のことを試してみましょう。

①手を肩の近くに添えて鎖骨を動かさずに肩から腕を動かす時(写真下・左)

と、

②胸鎖関節がある部分に軽く触れてそこから腕を動かす時(写真下・右)

を比べてみてください。

②の時には腕が動くと胸鎖関節も少し動き、腕そのものと肩甲骨の動き具合に違いを感じませんか?①の動かし方では肩甲骨の動きが小さいため周辺の筋肉の動きも減って凝り固まりやすくなります。胸鎖関節を意識するとゆったりと大きく動かすことができます。

胸鎖関節
左:肩から腕を動かす、右:胸鎖関節から腕を動かす

ヨガのポーズで肩こり解消などさまざまな「効果」を得られることがありますが、ポーズをとっている時の姿勢や体の使い方といったちょっとしたことで効果を十分に得られない場合もあります。逆を言えば小さなことに気を配ると効果がアップにつながるということ。ここであげた二つはポーズに一生懸命になると見逃しやすく、このクセがつくと肩こりをしやすい体の使い方が定着してしまいます。ぜひ一度確認してみてください。

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