蠍座とは、テレビや雑誌の星占いでは10月24日~11月21日頃に生まれた人のことを指しています。
一般的によく知られている12星座占いは「太陽星座」といわれ、生まれた時期の太陽が蠍座のエリアにいたことを表しているのです。
さて、ここでは10月24日~11月21日頃に生まれた方の質を説明するというよりは、「そもそも蠍座とはどのような質を持つのか」ということを説明していきます。
星読みでは10個の天体を読み解いていくので、あなたが生まれた時の月、水星、金星などの天体が蠍座にある場合も参考にしていただけます。
蠍座をひとことでいうと?
蠍座をひとことで表現すると「神秘的な研究者」です。
真相や真理を知りたいという欲求が強く、物事をどこまでも深く、粘り強く、追求していきます。
しかし、感受性が高く、影響を受けすぎることを恐れているため、自分自身への守りは強固。
心の内側をなかなか周囲にさらけ出さないので、周りからは秘密主義者のように感じられることもあるでしょう。
蠍座は12星座の中でどんな役割や質を持っているの?
蠍座がどのような役割や質を持っているのか、12星座を分類する時の考え方などから読み解いていきましょう。
まず、蠍座は「水の星座」として分類されますが、その水の質を一言で表すと「神秘的な雰囲気をたたえた地底湖」です。
その理由を説明していきますね。
12星座(サイン)は、様々なタイプ別に分類されています。
蠍座は、二区分では女性、三区分では不動宮、四区分では水に分類されています。
これらは蠍座をはじめ、12サインを理解する上でとても大事なポイントです。
それらのポイントを押さえつつ、詳しく話を進めていきましょう。
12サインの中でもっとも独占欲が強く、嫉妬深い一面も
蠍座の水は、固定宮の水です。
水は物質としては定まった形を持ちませんが、地表からは見えず、そうそう動くことのない地底湖はまさに蠍座そのもの。
その姿は神秘的で、触れるためには暗闇の奥深くまで進むことが必要です。
しかし、一度受け入れたものや人に対する思い入れは深く、手放すことを嫌う性質を持っています。
受け入れたものとの関係を築くためなら、自分を変えることに抵抗はありません。
蠍座の象徴する「生と死」そのもののように、常に新しい自分を再生し続けたいと願っています。
蠍座を導く星は冥王星
蠍座の支配星は冥王星と火星です。
支配というとなんだかハードな感じがするが、その星座を導いてくれる星。
蠍座を導いてくれる天体は、伝統的な占星術では火星、そして現代占星術で冥王星が加えられています。
火星は、徹底的に突き詰めるエネルギーを持ちます。
誰かと深く繋がりたいというエネルギーになったり、粘り強さからの突破力として現れたりします。
冥王星は、ゼロか100かといった究極さを表します。
火星の突き詰めるエネルギーがさらに徹底したものであることや、大きな変容を起こせる質を表しています。
蠍座の世界との繋がり方
では、12星座を世界の向き合い方の違いで分けて考えてみましょう。
蠍座は「あなたという他人」を通して世界と繋がろうとするタイプです。
自分というフィルターを通して世界を知ろうとするのではなく、相手の反応や行動を通して自分や世界を知り、つながろうとします。
多くの人とつながりを持ち「変容していく」というのは蠍座の重要なキーワードで、常に変わっていくことを望んでいます。
「相手を通して自分を変えていく」「相手を自分色に染めていきたい」という思いは、蠍座のごく自然な欲求です。
そして、相手と深いところで一体になることを望んでいます。
相手や物事を深く追求して理解していく中で、自分のものとして取り込み一体化しようとしていきます。
その過程で、自分を根底から変容させるような出会いや驚きもあるかもしれませんが、それらに出会うことが蠍座にとって大きな喜びなのです。
ただ、あまりに過剰になってしまうと、その対象に依存してしまったり、相手を支配したくなったりする可能性もあります。
そんな危険を抱えていてもなお他人と深いところで一体になりたいと願う蠍座は、相手とのつながりを求めながら、常に自分を変容させ続けていこうとするのです。
【12星座別 世界との繋がり方】
牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座:
「私という個人」を通して世界とつながる
獅子座、乙女座、天秤座、蠍座:
「あなたという対人関係」を通して世界とつながる
射手座、山羊座、水瓶座、魚座:
「個や相手の存在を超えた視点から」世界とつながる
蠍座とギリシャ神話
神話では、神の怒りをかったオリオンに遣わされた、猛毒を持つサソリと言われています。
オリオンはとても優れた狩人で、「仕留めることのできない獣はいない」と豪語していました。
その傲慢さを腹立たしく思った女神たちは、蠍を刺客として遣わしました。
蠍はオリオンを待ち伏せして、ここぞとばかりにそっと忍び寄り、彼のカカトに毒の尾を突き刺し死に至らしめました。
この蠍の忍耐力と集中力は、蠍座の探求力や粘り強さに現れているように感じられます。
また一刺しで命を奪ってみせた能力は、蠍座の本質を見抜く力に通じるものがありますね。
蠍座のプラス面(魅力ポイント)
- 感受性が鋭い
- 目的意識が明確
- 強い探究心
- 徹底している
- 思い切りが良い
- 洞察力が高い
- 口が堅い
- 集中力がある
- 神秘的
- 魅力的
蠍座のマイナス面(陥りやすい点)
- 頑固
- 嫉妬深い
- 猜疑心が強い
- 秘密主義
- なかなか人を信用しない
- 思い込みが激しい
- 独占欲が強い
- 隠し事をする
- 協調性にかける
- 極端
蠍座に関連する職業
【キーワード】
秘密を明らかにする、治療する
研究者、物理学者、ジャーナリスト、刑事、探偵、医師・看護師、カウンセラー、薬剤師、科学者、音楽家
蠍座データ
【区分】
女性星座・固定宮・水
【支配星】
冥王星、火星
【対応するハウス】
8ハウス
【対応する身体の箇所】
生殖器・直腸・膀胱
蠍座まとめ
さて、蠍座とはどういう質を持つ星座か、イメージできたでしょうか?
星読みでは、太陽や月、金星といった天体のいずれかが蠍座にあるとき、その天体の持つ意味が蠍座の特徴の元に発揮される、と読みといてみてくださいね。