第7ハウスは「結婚、パートナーシップの室」とも言われています。
第1〜6ハウスは個人の発達、第7〜12ハウスは他者や社会との関わりを表します。
第7ハウスは、社会にデビューする最初のステージです。
社会に出ると、アルバイトや仕事などで家族や学校の友人以外との人間関係が生まれますね。
また、様々な人が集まるパーティーなど社交の場に参加する機会もあるでしょう。
第7ハウスでは年齢、性別、国籍、人種など自分とは異なる立場にある様々な人たちと関わることになります。
このハウスに星が多い人は、人との関わりを通じて人生の発展に繋がる出来事があるでしょう。
また、第7ハウスは人との交渉や契約、約束についてもあらわれる場所。
共に人生を歩むことを誓い合う結婚も、その1つです。
第7ハウスでは、結婚相手、人生のパートナー、ビジネスパートナー等と1対1のパートナーシップを築くことがテーマとなります。
第7ハウスの天体を読み解くと、社会の中での人間関係の築き方の傾向、結婚相手、ビジネスパートナーの傾向、人間関係から得られる恩恵などが分かるのです。
社会でどのように人と関わっていけば良いかを知ることができるでしょう。
第6ハウスと第7ハウスの間に「ディセンダント(Dsc)」を示す赤い線がある。ここは対人関係、相互関係を表します。
ディセンダントの星座を見れば、第7ハウス同様に自分の本質的な特徴を知ることができます。
第7ハウスに「太陽」がある人【対等な付き合い方】
第7ハウスの太陽は、人との関わりを通じて人生を発展させていくことをあらわしています。
太陽は人生の方向性や自分らしさを司る天体。
第7ハウスに太陽がある人は、人との関わりから自分らしい人生を進むためのヒントを得ていく傾向にあります。
他人との関わりを通じて、様々な気づきを得られるのです。
そして、他者と自分の違いを知ることで、自分にしかできない能力を発見できるでしょう。
結婚相手や、ビジネスパートナーとは対等な関係を求める傾向にあります。
同じ目線で意見をぶつけ合うことで理解を深めようと考えるタイプです。
そのため、本音で話せる相手を選ぶことが大切なポイントになるでしょう。
また、自分にはないものを持つ相手を選ぶと、お互いに切磋琢磨し合い、素晴らしいパートナーシップを築けます。
第7ハウスに「月」がある人【パートナーと一緒にいることで安心する】
第7ハウスの月は、誰かと一緒にいると安心感を得られることをあらわしています。
月は感情や心を司る天体。
第7ハウスに月がある人は、誰かと一緒に活動することを好みます。
仕事もプライベートも誰かと行動を共にすると安心感を得られるのです。
人と関わることは苦にならず、多くの人と良好な関係を築ける人です。
相手の気持ちをしっかりと汲み取ることができるので、周囲から好感を持たれやすいでしょう。
ただし、相手に合わせようとしすぎて、気疲れしてしまう傾向にあります。
相手との良好な関係を築くためにも、まずは自分の軸をしっかり作ることが大切です。
また、結婚や恋愛、誰かと一緒にいたり、一緒に活動したりする中で心が安定する人が多いようです。
あなたの気持ちに応えてくれる、ゆとりのあるパートナーを選ぶと不安から解放され、安心感が生まるでしょう。
第7ハウスに「水星」がある人【場の空気を読める】
第7ハウスの水星は、周囲との繫がりを大切にすることをあらわしています。
水星は、知性と情報、コミュニケーションを司る天体。
第7ハウスに水星がある人は、とても社交上手な人。
その場の空気を読み、周囲との心地よい関わり方を意識します。
人との関係性を築く才能があり、どうすれば物事がスムーズに進むかを考えて行動できるタイプ。
相手が望むことを察知して、言葉や行動にあらわすことができるので、交渉ごとにも強いです。
また、仕事やプライベートどちらにも幸せを求める傾向にあります。
どちらかではなく、両立して充実感を味わえると本質的に満たされるでしょう。
そのため、理解してくれるパートナーを選ぶことが大きなポイント。
あなたの意思を尊重してくれる相手とは良好な関係を保てるでしょう。
第7ハウスに「金星」がある人【人当たり良く好感度が高い】
第7ハウスの金星は、人当たり良く好感度が高いことをあらわしています。
金星は、愛と調和や美しさを司る天体。
第7ハウスに金星がある人は、男女を問わず多くの人に好かれる傾向があります。
基本的に愛想が良く、一緒にいて心地よさを感じさせる魅力の持ち主。
自分を取り巻く人達の好意に応えようとします。
その姿がまた人の心を惹きつけ、好感を呼ぶのです。
人と関わることに喜びを感じるため友人や知り合いも多いでしょう。
異性にも同性にもモテます。
ただ、誰にでも愛想よく接するため、八方美人に見られてしまう場合があるかもしれません。
勘違いされないよう注意が必要です。
パートナーがいる場合は、いつでもどこでも一緒に行動することを好む傾向にあります。
自分を大切にしてくれるパートナーのことを自らも大切にしていこうとするので、良好な関係性を保っていけるでしょう。
第7ハウスに「火星」がある人【誰にでも自分の意思を伝えられる】
第7ハウスの火星は、誰にでも自分の意思を主張できることをあらわしています。
火星はエネルギッシュな行動力を司る天体。
第7ハウスに火星がある人は、自分の意思を恐れずにしっかりと主張できる人です。
自分の思いを伝えようとする「情熱」は、周囲の人たちに頼もしさを感じさせ、心を元気にさせます。
初めて会った人に対しても、恐れることなく自分の気持ちを伝えられるでしょう。
しかし、話し合いの際などで、自分の意見を通そうとする傾向にあり、話し方が攻撃的になってしまう場合がありそうです。
相手との良好な関係を築くには、自分の情熱を押しつけすぎないことが大切。
一方的に考えず、相手の気持ちを意識し、歩み寄ることでスムーズに話もまとまるでしょう。
結婚相手やビジネスパートナーには、活発で社交上手な人を選ぶとお互いの活力が響き合い、良い関係を築いていけるでしょう。
第7ハウスに「木星」がある人【対人関係を楽しむ】
第7ハウスの木星は、対人関係を楽しむことをあらわしています。
木星は拡大と発展、豊かさを司る天体。
第7ハウスに木星がある人は、人との関係を楽しめる人です。
他者を信頼し、寛容な心で接する傾向にあります。
人付き合いに苦手意識を感じない人が多いようです。
そのため、人が良いと言われることも多いでしょう。
人柄の良さから人間関係が広がりやすく、人との繫がりから大切な気づきを得たり、仕事やお金に繋がったりする可能性も大いにあります。
縁からの頂き物も多いですが、自分自身も相手に豊かさを分け与えられることができるのです。
人脈から多くの幸福を得られるでしょう。
また、人との関わりを通じて、結婚相手やビジネスパートナーにも恵まれます。
向上心の強い人を選ぶと、一緒に人生を楽しみ、絆を強めていけるでしょう。
第7ハウスに「土星」がある人【ゆっくり着実に相手との関係を築く】
第7ハウスの土星は、相手との関係をゆっくり着実に築いていけることをあらわしています。
土星は忍耐と努力を司る天体。
第7ハウスに土星がある人は、人間関係に苦手意識を抱きやすく、相手との関係を築くのに時間がかかる傾向にあります。
「相手に迷惑をかけてしまうのでは」と恐れを抱き、他者と一緒に行動することに苦手意識を感じやすいでしょう。
1人で行動する方が気楽と感じ、結婚に対して消極的な人も多いようです。
しかし、相手との良い距離感を掴み、自分に合った人との接し方に気づくと、人生が一気に開けていきます。
人間関係が苦手だったからこそ人の気持ちがわかり、思いやりや優しさも育まれます。
ゆっくりと着実に、周囲の人と誠実な繫がりを作れる人です。
結婚や身近なパートナーには、安定感のある人を選ぶ傾向にあります。
落ち着いた雰囲気の年上の人や、地位の高い人などを選ぶ人が多いかもしれません。
相手に自分の意思を伝えられる対等な関係を築いていけると、本当の意味で心の安定に繋がっていくでしょう。
第7ハウスに「天王星」がある人【自由で平等な対人関係】
第7ハウスの天王星は、自由で平等な対人関係を広げていくことをあらわしています。
天王星は改革と独立、個性を司る天体。
第7ハウスに天王星がある人は、それぞれが独立した人間関係を好む傾向にあります。
対等な関係を好み、誰か1人だけと特別な関係を深めていったり、上下関係を築くことに苦手意識を抱きやすいでしょう。
仕事でもプライベートでも、常識にとらわれたり物事に縛られたりせずに、広く交友関係を築いていこうとします。
インターネットや、SNSを使って人脈を広げていくことも得意でしょう。
恋人や結婚相手とベタベタしたり、干渉されたりするのは好まない人が多いようです。
恋愛や結婚生活に特別感を持たず、自分らしく自由なスタイルで人と付き合っていきたいと思うタイプ。
結婚相手、身近なパートナーは、自由で個性的な発想を持つ人を選ぶと、お互いに刺激し合いながら楽しく人生を歩めるでしょう。
第7ハウスに「海王星」がある人【境界線が曖昧な対人関係】
第7ハウスの海王星は、人との境界線が曖昧になりやすいことをあらわしています。
海王星は感性や直感、イメージを司る天体。
第7ハウスに海王星がある人は、人との境界線が曖昧になりやすい傾向があります。
人との境目をあまり意識しないため、初対面の人でも気軽に話しかけることができる人が多いようです。
1体1の関係に縛られると、相手に依存したり、自分より相手を優先してしまいがち。
範囲を限定せず、広い対人関係の中にいた方が、自分の能力を発揮しやすく、実力も伸ばしていけるでしょう。
また、相手の印象から「この人はこういう人だ」と直感的に相手のことを察知できる時もあります。
しかし、逆に幻想を抱き、勝手な思い込みをしてしまうこともあるようです。
恋人や結婚相手に対しても、幻想を抱きがち。
自分の理想を重ねてしまうため、相手の夢のために自己犠牲的な行動に出ることもあるでしょう。
人との境界線をある程度意識した付き合い方を心がけると、お互いに程よい距離で良好な関係を築いていけるでしょう。
第7ハウスに「冥王星」がある人【大きな変化のある人間関係】
第7ハウスの冥王星は、大きな変化のある人間関係をあらわしています。
冥王星は破壊と再生、変容を司る天体。
第7ハウスに冥王星がある人は、劇的な人間関係の変化をしばしば体験するでしょう。
人にインパクトを与える雰囲気を持ち、強い言動をするようなタイプ。
周りに集まる人も個性的な人が多いでしょう。
冥王星は破壊と再生を繰り返す性質を持つため、人間関係にも破壊と再生の特徴が出やすく、付き合う人が変わると人格も人生も大きく変わっていきます。
時には親しかった相手との関係が崩れ、対立するような経験をする場面もあるかもしれません。
一見、不幸な体験に感じるかもしれませんが、人間関係の大きな変化が自分の人生を大きく変える転機となる場合が多いようです。
自分を大きく成長させるために必要な出来事だったと言えるでしょう。
結婚相手など身近なパートナーとは、運命的な出会いをするかもしれません。
一緒にいることを周囲に反対されたとしても、2人は強い絆で結ばれていくことでしょう。
【まとめ】自分に合った付き合い方で良好な関係を築こう
第7ハウスに各天体が在室する場合について解説しました。
対人関係の傾向や、結婚相手や身近なパートナーとのこと、改めて気づいたこともあったのではないでしょうか。
第7ハウスとは、1対1の対人関係、結婚相手など身近なパートナーなどをあらわす場所でしたね。
自分に適した人との付き合い方や、パートナーとの良好な関係を築くためのヒントにしてみると良いでしょう。
それぞれの天体の特徴や性質をしっかり把握しておくと、より深く自分自身を理解できます。
自分を知り、本質を発揮していくことで、自分らしい人生の発展に繋げていけるでしょう。
とくに結婚やパートナーシップにおいてどのように振る舞うと、お互いに心地よく一緒に過ごしていけるかを考えることが重要な課題。